2017年39号ジャンプ感想(阿波連さんははかれない&貧民超人カネナシくん出張号)

【食戟のソーマ】先輩方はただの捨て駒


先輩方や美作は頑張ったけど、勝てなかった!
でも、それは無駄な負けじゃない!十傑の体力を削る、尊い犠牲だったんだ!


うーん……こういう漫画で、『体力』の概念を持ってきたのは評価したいです。
大体の漫画って、強キャラは闘っても闘っても、ピンピンしてますから。
(ご都合主義感もありますが)二日目に強キャラが出てこないってのも、
3日目にクライマックスがやってきそうで、物語として面白いと思います。


ただね、やっぱり腑に落ちない。

・あんだけ美作やら、ラーメン先輩の演出を盛り上げといて、ただの捨て駒だったの?

・十傑側がすごく消耗しているのに、なんでソーマは元気なの?そんなの蕎麦のお嬢さんは簡単な敵だったの?


『論理的な物語展開』というよりも
「十傑の強さは見せつけたいけど、2日目は逆に出したくないから、疲れさせとっかー」
みたいな意図が見えちゃって、こじつけ感が拭えないっす。



それな。








【Dr.STONE】ご都合主義すらピンチに変える



「都合よく雷が来る」っていう展開が、
逆にピンチを演出してる、ってのが面白かったです。

千空はあらゆるものを、対策して、準備して行動するタイプなわけで、
落雷っていう突発的なイベントに慌てて対応するのは、緊迫感があっていいですね。

千空からしても、今を逃すと次の落雷がいつになるかわからないので、
悠長に構える訳にはいかないですよね。


落雷がいきなりやってくるのはご都合主義ですが、
その後の対応が非常に理にかなっていて緊迫感があるので、非常に納得の行くお話でした。


【ONE PIECE】プリン☓サンジ



なんかプリンがサンジみたいになってる!

ここまでサンジがモテてるの、初めて見ましたよ。

あー、これどうなるんだろ?
このままくっつくのはサンジっぽくないしねぇ。

カッコよくサンジがフルのか?かなり楽しみ。



【僕のヒーローアカデミア】ルミリオン


ミリオがすっげえ、カッコイイです。

自分の弱さを知る。
だからこそ、揺れない。

泣いている女の子がいる。
今こそ、その子を助ける時。

正にヒーローの姿です。素晴らしい。


女の子の方もいいですね。
この歳で、自分のことよりも、助けに来たミリオを心配してる。

誇り高い2人に、治崎がどう出るか?


来週のバトルが楽しみです。



【ROBOT×LASERBEAM】ロボはかっこいい。ロボは。



ロボが相手のデータをもとに、自分の打球を修正して打っていく所は面白いです。

たださ、展開が早すぎる。
こんなにポンポン、場面を変えられても、誰が誰やら、よくわかんないです。

最後の、「一度は最大6打差つけられたのに、3打差までつめてる!」も、
なんかバスケっぽいというか、スピード感がゴルフと離れている気がするんですよね。


ゴルフって、バスケに比べるとかなりゆっくりしたスポーツで、
一打、一打が重いスポーツだと思うんですよ。
例えば、ハザードに入って、それをどう乗り越えていくか、がドキドキしますね。

それを、この疾走感で描いてしまうと、ちょっと違和感がありますね。


そういう感性が、現代の漫画として古すぎる、疾走感あってこそのエンタメ!
っていう声もわかりますけど、
少なくともこの漫画は、ちょっとバタバタしすぎに見えますね。





【約束のネバーランド】本物のミネルヴァか?


ソンジュが強い!

私、物語で特に好きなシーンの一つが、
殺陣シーンなんですよね。

物語には理屈を求めますが、殺陣シーンは見てるだけでカッコよくて、
それはそれですごく燃えます。

ソンジュは強そうだなぁ、とは思ってましたけど、
この漫画でこういったアクションシーンが見れるとは思いませんでした。
もっと見たかったけど、主旨と違うから仕方ないか。



で、前回予想した通り、地下への道が開かれました。
最後の男は、漫画のセオリーからすると、ミネルヴァではない気がしますけど、どうなんでしょ?
ちょっと偉そうだし、組織のNO.2ポジションぐらいに見えちゃいますが。

ただ、こいつがミネルヴァって言われても不思議でもないので、
ミネルヴァ確率は五分五分くらいかな。


【鬼滅の刃】吾峠先生は分かっててやってそう



うーん!伊之助の台詞と顔が、おそろしいほどに合ってない!

改めて、猪の頭は必要だと実感しました。


で、すごいよ。
痴女みたいな格好した女が、
嫁入り前の女性を喰べに来たよ。


これあれだね。吾峠先生は絶対、確信犯(誤用)だね。


【ゆらぎ荘の幽奈さん】夢咲先生がかわいい


やっべ、夢咲先生がチョーかわいい。

25歳でその髪型とその格好とか、色々残念すぎて、チョーかわいい。


あと、最後の痴女化は雑誌が違うと思います。
PTAの皆さん、カラー表紙にツッコんでる場合じゃないよ。
こんなの、マガジンやチャンピオンでもやれねーよ。



【ハイキュー!!】正にスポーツ観戦


最近、ようやく、この漫画の試合中の楽しみ方が分かってきました。

スポーツ観戦するように、各キャラの動きに注目すれば良いんですね。


私はキャラの葛藤とか、どっちが買った負けた、かには興味あるんですけど、
バレーの動きにはあんまり興味なかったんで、
台詞少なめで、動きを強調する話は退屈に感じたんですよね。


ただ、ジャンプ感想を書くようになって、
「改めて、この話の何が見所なんだろう」って考えるようになって、
やっと、気づくことが出来ました。




【ぼくたちは勉強ができない】先生の下着は大人っぽい


すげえ!なんて頭が悪い展開なんだ!

男子高校生がランジェリーショップで勤めるのに無理があるし、
その男子高校生を一人にするのにも無理があるし、
キグルミでメジャーやブラのホックを外せることにも無理があるよ!


ここまでくると、いっそ清々しい気分です。
素直に女の子の可愛さを見てろってことっすね。


とりあえず、先生が相変わらずエロ可愛かったのと、
文系少女の喜怒哀楽が見れて面白かったです。

今んとこ、一番、人間味があるのがこの子ですよね。


【阿波連さんははかれない】ヒロインはともかく、主人公も無表情すぎね?


ジャンプ+でちょこちょこ読んでるけど、
ジャンプ版の序盤、一話とメッチャ似てね?

あと、ジャンプ+でならともかく、
ジャンプで乗ると、流石に物語の浅さが目立たね?

つまんなくはないけど、
これでアンケートを取れる気がしなくね?



【貧民超人カネナシくん】ヒロインがキモイ


初めて読みましたが、けっこう面白かったです。
アメを数日に分けて舐めるとか、貧乏っぷりが一目で分かる上に、インパクトがあって良い。

主人公の性格が良いですし、見てて気持ちいいです。


それだけに、ヒロインがキモすぎる。
なんだ、このストーカー女。怖いよ。

主人公を好きになる動機とか、本編だと描かれてんのかな?
こんど見てみます。




【ハンターハンター】限界


出港から、まだ18時間だそうです。
うそでしょ?もう3日分の事件が起きた気分だよ。


最後の『サイレントマジョリティー』は欅坂46のパロディかしら?
なんか人形が、センターのてちに似てる気がします。



ところで、今回のタイトルが『限界』なんですが、
クラピカとかオイト王妃のことだよね?

冨樫先生のことじゃないよね?

毎週、ストーリーの密度と、冨樫先生の心配で、
二重の意味でドキドキしっぱなしだよ。



【火ノ丸相撲】消化試合なのか、嵐の前の静けさなのか



相変わらず、最終回が近いのかどうか気になって、
イマイチ集中できません。


そこで、一旦、最終回のことは忘れて、
フラットな気持ちで、読んでみることに。



………………あんまり面白くない。

この漫画の面白いところは、火ノ丸が頑張って、
周りがそれを認めていく過程なわけで、
現状、ただの状況説明で、面白くはないっすね。

プロ入りして、実際に相撲をするようになってからが本番でしょうか。


でも、最後のコマで、
「本当の戦いの始まりじゃ……!」
とか言ってんだよね。

やっぱり最終回なんじゃないか?これ。


【クロスアカウント】露伴先生


リアリティ皆無にもほどがあります。

やっぱねー、主人公のポジションが全くわからないんですよね。

クラスメイトにいつの間にか受け入れられてますが、
主人公は特に言動が変わっていないし、自分から話しかけてもいないんですよね。
なのに、なぜここまで男友達に好かれているのか?
マジでさっぱりです。

で、凄く偶然、崖から落ちたわけですが、
お前、そんなに端に立ってなかっただろ!
てか、こんな危ない所、立入禁止か柵があるわ!
(最近は、覗きにもうるさいご時世だし)

『クロスアカウント』と銘打って、2017年を舞台にスマホとSNSを題材にしながら、
話のノリが昭和ってのは、流石にキツイっす。





【青春兵器ナンバーワン】風になれ


冒頭の後輩に笑いました。

「食堂に裏メニューがあるって本当ですか?」
「今どうしても、聞かなきゃいけないことなのソレ!?」

本当だよ。



【シューダン!】省略に次ぐ省略



シューダンの後のページに、銀魂の空知先生が読み切りのコツを仰っています。

『何が描きたいか以上に、何を描かないか、省略の技術が重要』
ということで、たしかに、無駄なシーンを省くのはすごく大切ですよね。


しかし、まさかサッカー漫画で、準決勝と決勝が殆ど省略されるとは思いませんでした。

監督(眼が人間に見えない。ロボットみたいで怖い)が、
「だんだん熱を帯びてくお前らを見て、オラも久々にワクワクしたぞ!」
とか言ってますけど、その過程を見てないわけで、全く感情移入ができません。


こっから全少編ということですが、今のところワクワクしてんのは監督だけで、
私は困惑しっぱなしですよ。

全少編が作者さんにとっても本番っぽいので、
そこでの巻き返しに期待しようと思います。


【腹ペコのマリー】主役は誰だ




うーん……タイガが一瞬だけ暴れて、あとはチャラ男が頑張りました。
結局、誰のどんな話だったのか、さっぱりです。

ラストだけなんだが、思春期男子の儚い夏――
みたいに綺麗に締めてましたが、
「何だったんだ」という感想しか出てこないです。

これ、実はもう、打ち切り決まってんじゃないかなぁ?
田村先生もショックで、なに描いていいかわかんないとか、
そんな感じじゃない?



ベスト3と打ち切りレース


ベスト3


1位、僕のヒーローアカデミア(ミリオのかっこよさに惚れた)

2位、ぼくたちは勉強ができない(先生がエロ可愛い)

3位、約束のネバーランド(ソンジュの殺陣シーンが、短いながら良かったです)



打ち切り候補



1位、腹ペコのマリー(ぶっちぎりの一番人気。2位と3馬身くらい離れててそう)

2位、クロスアカウント(展開の無理矢理さに、いよいよ拍車がかかって参りました)

3位、シューダン!(全少編に一縷の望みをかけます。……実は、もう打ち切り決まってたたんでるだけかもしれない)






これまでのジャンプ感想記事



→2017年31号のジャンプ感想

→2017年32号のジャンプ感想(僕のヒーローアカデミア出張&炭治郎の名言が光る号)

→2017年33号のジャンプ感想(ONE PIECE20周年記念のしまぶーの漫画&ワンピースパーティ出張号)

→2017年34号のジャンプ感想(ジャンプ展へ行こう!掲載号)

→2017年35号のジャンプ感想(移ろう時の中で読切&僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!出張掲載号)

→2017年36・37合併号ジャンプ感想(藤村どら先生読切『転生起-HAKUSAI-』&麻生先生読切『青少年有害環境規制法』掲載号)

→2017年上半期のジャンプ打ち切り作品をまとめて、考察してみた

→2017年38号ジャンプ感想(月イチBORUTO掲載号)