今回は、キングダムの合従軍編で活躍する武将や将軍についてご紹介します。


アニメ3期で放送される戦いですが、秦と他の五国の総力戦なので登場するキャラクターが一気に増えることに。

誰がどんな将軍なのか分かりづらい、という方が多いかと思うので、合従軍編で将軍として登場する全キャラクターの強さを解説していきます。

また、その将軍のかっこいいシーンや活躍についても語っていきますね!


ネタバレを含みますので、ご注意ください。

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【キングダム】合従軍編のキャラクターの一覧!:合従軍の武将・将軍の活躍やかっこいいシーン!



(C)原泰久・集英社



まずは合従軍のキャラクター・将軍について。

中華を統一しそうになった秦国を滅ぼすため、趙・楚・魏・韓・燕の五国が集結した連合軍です。

圧倒的な数の優位はもちろんのこと、各国の名将たちが集い、猛威を振るいます。

そんな強敵となる、各国の将軍や武将、重要人物についてご紹介していきます。



【キングダム】合従軍――趙軍の将軍・武将の一覧


まずは、合従軍を発足した李牧率いる、趙軍の将軍たち。


合従軍・趙軍の武将・将軍:李牧(りぼく)



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趙国の軍師であり、趙の最強武将と名高い、「三大天」の一人。

馬陽において、あの王騎を倒す策略を見せるほどの天才軍師。


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秦国が山陽を攻略したことにより、秦の中華征服への道が整ってしまったことを、全土で唯一李牧だけが察知。

秦国を止めなければ中華は統一されてしまう。

それを止めるため彼は、秦国以外の六国を束ね、合従軍を率いるすことを決意。

各国に交渉し、合従軍をまとめ上げるという大業を成し遂げます。



函谷関での戦いでは、基本的には司令塔としての役割を果たします。

唯一戦況を見切っていて、各国の軍に対して的確な指示を出していきます。

しかし、それ以外にはこれと言って大きな活躍はなく……?


合従軍編のネタバレが大丈夫な方だけタップ

最後に秦を追い詰めたのは、やはり李牧だった!


函谷関を落とすことに失敗してしまった合従軍。

五国の戦力を結集しても、秦国を落とすことは叶わなかった……。

そんな秦軍は喜び、合従軍は辛酸を舐める。


そんな中、ただ一人、李牧は合従軍を離れていた。

諦めたのか? 合従軍が失敗に終わり、逃げ出したのか?

――違う。合従軍の将軍が諦めた中、李牧だけは唯一、次の手を打っていた!


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函谷関に戦力を集中していた秦国の隙を突き、手薄な蕞の城を襲撃した。

これによって秦国を絶望の淵へと叩き込みます。

冴え渡る李牧の策略を見たければ、30巻がおすすめです。






合従軍・趙軍の武将・将軍:慶舎(けいしゃ)



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慶舎は、趙軍の将軍であり、李牧が信頼を寄せる「沈黙の狩人」

主な活躍は26巻

彼は函谷関にて、本能型の武将である麃公とぶつかり合います。


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――なぜなら、慶舎もまた「本能型」の武将だから。

あの李牧をも模擬戦で倒すほどの実力の持ち主です。

スタイルは同じ本能型でも、麃公とは真逆。

敵の動きを本能で捉え、蜘蛛のように罠を張り巡らせるのです。


慶舎は、麃公が敵の動きから、意図を探ることを見きった。

そうすることで麃公軍の動きを見事操り――万極軍に麃公軍の背後を襲わせたのです。


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「どうした、麃公。この戦場に火は起こったぞ。……お前の足元に、だがな」


合従軍・趙軍の武将・将軍:万極(まんごく)



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万極は、趙軍の将軍であり、秦国に対し強い恨みを持っています。

それは、彼が長平の戦いの唯一の生き残りだから。


長平の戦いは、かつて秦の将軍・白起が趙に勝利した戦い。

それだけならなんてことはないが――白起は40万人もの、趙の敗残兵たちを生き埋めにしたのだ。



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万極の兄や父は、長平の戦いで生き埋めにされた。

……そして、彼の率いる部隊は全て、長平の戦いで死んだ者の遺族・遺児だけで構成されています。

秦国への深い恨みを持つ彼らは、秦軍を虐殺するために牙を剥く。

その力は、合従軍の中でも特に強く、呪いの如く何度でもしつこく襲いくる。


そんな万極の軍は、罠にハマった麃公の軍に背後から襲いかかります。

しかし、27巻にて。麃公を助けに来た、信たちと激突する――。



ネタバレが大丈夫な方だけタップ

合従軍・趙軍の武将・将軍:龐煖(ほうけん)



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30巻にて、合従軍の切り札として登場。

函谷関の制圧が失敗に終わり、李牧は蕞という城を襲う策に出ます。

しかし、麃公は李牧との直接対決まで持ち込んだ。

そのまま戦えば、李牧の敗北は必至。……だが、彼らの目の前に武神が現れた。


龐煖はあの麃公さえも圧倒。

しかし彼は、王騎や麃公が何故自分に傷をつけることができたのか――わからないままなのであった。









【キングダム】合従軍――楚軍の将軍・武将の一覧


続いて、合従軍のうちの一国、楚軍について。

楚は中華随一の大国であり、故に人材も豊富。

一人の将軍といえど、他国よりも多くの戦いの末、のし上がった強者ばかり(ついでに個性も強い)。


合従軍・楚軍の武将・将軍:春申君(しゅんしんくん)



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春申君は楚国の宰相。戦国四君の名を冠し、中華全土に名が知れています。

合従軍の総大将として各国を率いていきます。


……が、事実上のトップは李牧であり、春申君は彼の引き立て役。

ぶっちゃけ大して活躍しないので覚えてなくてもOKです。


合従軍・楚軍の武将・将軍:臨武君(りんぶくん)



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楚の剛将(またの名を「ハゲ」)の異名を持つ、怪力(と常軌を逸した髪型)が特徴の将軍。

主な活躍は26巻

広い南部を開拓するため、数多くの蛮族との戦いを繰り広げ――臨武君は、その全ての長や強者を叩きのめし、将軍となった。

部下である項翼たちからの信頼も厚い。


王騎軍の第一軍長・録嗚未と戦い、彼を軽々と圧倒します。

――だが、駆けつけた騰と激突。王騎を支え続けた男には敵わず、敗北を喫します。


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合従軍・楚軍の武将・将軍:汗明(かんめい)



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楚の大将軍であり、「楚の巨人」の異名を持つ漢の中の漢。

主な活躍は29巻

初陣から無敗を誇り、六大将軍の王齕を破ったという、圧倒的な強さを持つ存在です。

ゆえに、彼は思うのです。

自らは天の気まぐれによって、人の枠を生まれ落ちた――超越者であると。


ゆえに、彼は戦場に出るたび思うのです。


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「つまらぬ」と。

彼よりも強い者はいないのだから。


だから彼は、部下たちに語らせるのです。


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「誰が至強か!? 誰が至強か!? 誰が至強か!?」

「汗明!!」


「誰が至強か!?」

「汗明!!!」


「その息吹で巨石は砕け! その一振りで山は地に沈む!!

天下最強 漢の中の漢!! それは誰か!?」



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「汗明!」


彼は「どちらが本物の漢か」を決めるため、蒙武に襲いかかる。

あの蒙武であすら、力負けするほどのパワー。次第に蒙武は追い詰められてゆく……。



……このとおり、合従軍で屈指のおもしろキャラです。

戦場に太鼓を持った部下を連れてきたり、恥ずかしいことを復唱させたりと、ツッコミどころが多すぎる。

しかし、その自信に違わぬ、最強に近い漢です。

彼の面白さと、蒙武との決着は、ぜひ29巻でお確かめください。


汗明の面白いシーンについてはこちらにもまとめています。

【キングダム】汗明が面白い!セリフ・名言や応援団、何巻何話で登場するか、死亡を解説!(ネタバレ注意)【ドドンドドンドン】


合従軍・楚軍の武将・将軍:媧燐(かりん)



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媧燐は楚国第二軍を率いる女将軍。女性でありながら汗明に並ぶ巨体を持ちます。

主な活躍は29巻30巻

ドSで性格は最悪なものの、春申君から「戦いの天才」と称されるほどの人材です。

事実、彼女はこの合従軍において、最も秦軍を追い詰めた存在と言っても過言ではありません。


戦象を用いて秦軍を圧倒。


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そのインパクトに動揺しているうちに――秦軍を追い詰める陣形を敷いていた。

更には蒙武と戦っている汗明にも助けを出したり、自らも戦場に赴くなど、常に目立つように動き続けます。


しかし、媧燐の真の狙いは秦軍を打ち負かすことではなかった。


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戦象と媧燐という大将首を秦軍にアピールし――函谷関の後ろから楚軍を潜入させ、函谷関を打ち破ろうとしていたのです!

結果。


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何が起きたのかは、ぜひ30巻でお確かめください。

一つだけ言えるのは、媧燐は何も悪くないしむしろ有能だったんだ……。






【キングダム】合従軍――魏軍の将軍・武将の一覧


魏軍は主に呉慶の息子・呉鳳明が中心となって参戦します。

合従軍・魏軍の武将・将軍:呉鳳明(ごほうめい)



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呉鳳明は魏軍の総大将。

主な活躍は25巻26巻

かつて麃公に討たれた武将・呉慶の息子です。



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父と同じく知将として優れた軍略を用いて戦います。

仇である麃公と対峙しますが、策を本能的に見抜かれて勝負してもらえず。


函谷関の戦いでは、特殊性の井闌車を設計。


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圧倒的な高さを誇る函谷関に兵を登らせ、蒙驁たちを追い詰める活躍をしました。




【キングダム】合従軍――韓軍の将軍・武将の一覧


韓軍も多くの武将は登場せず、描かれたのは不気味な将軍・成恢のみです。


合従軍・韓軍の武将・将軍:成恢(せいかい)



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成恢は韓軍の総大将。どす黒い血管が浮き出た不気味な見た目をした男です。

主な活躍は27巻28巻

元は絶世の美男子でしたが、毒の研究をすすめる度に、自らも毒に侵されていきました。


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武器はもちろん毒兵器。

函谷関へと轟丹丸と呼ばれる毒の弾丸を放ち、秦の将軍、張唐を弱らせます。

最終的には、桓騎の策によって、張唐と直接対決。

簡単に葬られてしまいますが、毒によって彼を道連れに。

死んでしまったものの、将軍を一人倒すという活躍を見せるのでした。


【キングダム】合従軍――燕軍の将軍・武将の一覧


燕国からは、北の参観民族を統べる将軍、オルドが派遣されました。


合従軍・燕軍の武将・将軍:オルド



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オルドは五十もの山岳民族を統べる王。

主な活躍は28巻29巻

彼は山の民さえも驚嘆する”山読み”の才能を持ちます。

この函谷関での戦いでも、山の地形を見事に読み切ります。

対峙していた王翦軍の重要地点を一気に叩き、彼らを撤退させるという活躍を見せるのでした。


王翦軍が撤退したのならば、後は函谷関の裏を襲うだけ。

大きな断崖こそあれど――山の民には登れない崖はないのだ。

オルドは函谷関の裏をめがけ、突撃するのでした。


結果……(ネタバレが大丈夫な方だけタップ)

結果、オルドは大戦犯に



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王翦が重要地点から撤退したのは、オルドに対する誘いだった。

彼らを断崖までおびき寄せ、王翦は背後から矢を放つ。

――つまり、オルドはまんまと騙されたのだ。

8000の山岳民族が殺され、オルドの軍はほぼ壊滅。

戦力を失い、王翦さえも見失ったオルドは、砦にこもることしかできず、足止めを食らうのでした。


……それだけならまだしも、オルドが足止めを食らったせいで王翦が自由に動けるように。

結果、函谷関の裏を取ろうとしていた媧燐の策が、王翦の働きによって妨害されてしまいます!

そら媧燐様もこんな顔になりますわ。


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せめて普通に王翦と戦ってればこんなことにはならなかったのに……。

オルドの戦犯っぷりを見たければぜひ28巻30巻をチェックしましょう!







【キングダム】合従軍編のキャラクターの一覧!:秦軍の武将・将軍の活躍やかっこいいシーン!



(C)原泰久・集英社


それではいよいよ、相対する秦軍の将軍たちについてご紹介します!

ここまで紹介したように、合従軍は強敵、かつ数が圧倒的。

そんな絶望的な状況を、腕っぷしと知略、そして気力で跳ね除けていく秦の将軍たちがかっこいいです!


秦軍の武将・将軍:信



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我らが主人公。飛信隊の千人将として、函谷関の戦いに参戦します。

主な活躍は27巻32巻33巻


一日目の戦いにて、裏をかかれた麃公軍を助けるため奮闘します。

対峙するのは、秦国へ深い恨みを持つ将軍、万極。

秦人を皆殺しにする、という怨念を露わにする万極に、信は言う。

「こいつはぶっ倒す。こいつが善だろうと、悪だろうと味方を殺ろうってやつは許さねェ

……だけど。こいつに同情の余地がなくはねェ」




「そ、そのとおりだ、こ、小僧

ひ 人は で 出口なき闇で え、永劫に呪い合い、殺し合う

だ。だが、そこに解など な、ない。

そ、それこそが こ、この世界の真理だ」


憎しみは生まれ続け、消えることがない。万極はそう言い放つ。


――しかし、信は。

恨みを断ち切るための方法を知っている。そのために戦っているヤツも、知っているのだ。

「この出口のねェ戦争の渦を解く答えを持ってる奴を実は俺は知ってたんだってなァ!

そいつの答えはこうだ。

境があるから内と外ができ、敵ができる。国境があるから国々ができ、戦い続ける……」


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「だからあいつは国を一つにまとめるんだ!」

「そして俺は、その金剛の剣だ」



信は、この中華から憎しみの連鎖を断ち切るために――万極を倒す!!

「てめェの痛みはしょってってやる! だからお前はもう!」


(C)原泰久・集英社


「楽になりやがれ!!」


倒れる万極に、信は誓う。

「俺は長平みてェなことは絶対にやらねェし! 絶対やらせねェ!!」


というわけで、信は大将首を打ち取り、麃公のピンチを助け出すことに成功!

そして、政が、万極のような人間が生まれないように戦っていることに気付きます。

そんな政のために戦う、剣となることを誓うシーンはすごく胸熱。ぜひ27巻は読んでほしい!



函谷関の戦いの後……(ネタバレ注意)

函谷関の戦いが終わり、一息ついたのもつかの間。

李牧が蕞を襲います。

いち早くそれに気付いた麃公に、飛信隊もついていく!


――しかし、現れた武神・龐煖の前に麃公は倒れる。

彼の意思を継ぎ、信は絶望的な状況でも戦い続けます。


……そして、再び龐煖と相対したとき。信は龐煖に勝負を挑みます。


(C)原泰久・集英社


王騎や麃公。龐煖によって倒された者の意思を、想いを胸に戦う信。

これまで受け継いできたものを――この俺のしょってるもの全部をっ、この俺の全てをッ!!


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叩きつける!!!

信の放った一撃が、龐煖を弾き飛ばす!!!


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32巻33巻の信VS龐煖はマジで熱い!

信がこれまで受け継いできた全ての成果が、龐煖に通じたという達成感が最高。

ぜひこのあたりは単行本かヤンジャン!で読んでみてください!




秦軍のキャラクター:嬴政



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秦国の王である、嬴政。

主な活躍は、25巻31巻


合従軍が秦国に向かっていることを聞いて、絶望する王宮。

戦意を失った家臣たちを立ち上がらせたのが政でした。

「――立て」

「お前らの目は節穴か……?お前らの頭は飾りか?この地図をちゃんと見ろ!

今この瞬間、国のいたるところで何千何万の民の命が奪われようとしているのだぞ!

起こっている事態の全容を知るのはここにいる我々だけだ!

対策を講じられるのも我々だけだ! 分かっているのか!

――今ここにいる三十人程が、秦国全国民の命運を握っているのだ!!



よどみなく、家臣たちに檄を飛ばす。

「強大な敵にも目をそらすな!刻一刻と国がっ……民が陵辱されていっているのだ。

全身全霊をかけて対策・打開策を模索しろ!合従軍だろうといいようにはさせぬ!!



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「戦うぞ!!」


突如訪れた、秦国滅亡の危機。

愕然とする家臣たちを、淀みのない言葉で叱咤して立ち上がらせました!

もし政がここで何もしていなかったら、秦国は滅びていた。そう考えると、どんな将軍にもできない偉業を成し遂げたと言えます。

国王としてこれ以上ないくらい尊敬できる言葉と姿勢で、マジかっこいい。




函谷関の戦いのあと……(ネタバレ注意)

30巻31巻より。

李牧の策によって、ほとんど戦力のない蕞が襲われた。

秦国の戦力はもう残っていない。蕞にはもう、一般の民しかいない。

――だから、俺が行く!!


(C)原泰久・集英社


自分なら、蕞の民を鼓舞して、火を付けられる。そのために政は自ら蕞まで赴きます。


政は蕞の民の前で言う。

この蕞が敵軍を止めることができる最後の砦だ。もう一度言う。蕞で敵を止めねば、秦国は滅亡する」

絶望的な状況であることを宣言すると、民は嘆くばかり。それでも政は、彼らを鼓舞するために続ける。

「だが、そなたらの父もまたその父達も同じように血と命を散らして今の秦国を作り上げた!」

降伏すれば、虐殺され、土地は奪われ、生き残っても奴隷の道。

子々孫々、未来永劫に苦しむことになる。

「それを止められるのはそなた達だけだ!」


立ち上がった勇敢な少年に、政は名前を聞く。


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「甘仁の子 甘秋! お父は函谷関で戦ってて、だからオイラが家族を守れってお父がっ……!」

「お母と小さい妹を敵国の奴隷になんか絶対にさせない!!」

そう言い切った甘秋に、政は礼をした。

「甘仁の子、甘秋よ。この決戦の地で”共に”戦えることを誇りに思うぞ」

少年の、家族を守るという宣言に。そして、「共に戦うぞ」という政の言葉に感化され、民は一人ずつ立ち上がる!!


(C)原泰久・集英社


蕞の民たちは、戦士となった。

「心の準備は整ったか!」「オオ!!」

「530年続いてきた秦の存亡をかけた戦いだ! 必ず祖霊の加護がある!!

これまで散っていった者達も必ず背を支えてくれる!!」


「オオ!!」


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「最後まで戦うぞ、秦の子らよ! 我らの国を! 絶対に守り切るぞ!!!」


国を守ろうとする民には、少年であろうと敬意を払う姿が本当にかっこいい。

そして、その政の在り方を見て、みんなが戦うことを決意するのがマジでグッと来る!!

合従軍編屈指の名シーンなので、31巻はぜひ読んでみてください!





秦軍の武将・将軍:麃公



(C)原泰久・集英社


麃公は本能型の極みに到達した、秦の将軍。

主な活躍は30巻


別働隊を率いて動いた李牧の動きに、いち早く気付いて追いかけます。

……そして、李牧の用意していた切り札、龐煖と対峙。

龐煖の強さに圧倒される麃公。

しかし、龐煖が「王騎の強さ」を理解できていないことを知ると、その答えを持つ麃公は笑い、挑発する。

「ようやく少し貴様のことが分かってきたわィ

貴様はおそらく……己の中の大いなる矛盾に気づかず一人もだえておる、ただのど阿呆じゃ

龐煖の攻撃は乱れるが、それでも劣勢だ。信は助けに行こうと突っ込んでいくが……その姿を見て、麃公は叫ぶ。



(C)原泰久・集英社


「童 信! 前進じゃァ!!

ここは貴様の火を燃やし尽くす場所に非ず!

咸陽へ行け! 童 信!!」


そうして、自らが使っていた盾を信に託す!!


麃公は龐煖の腕を折り、一矢を報いる!



(C)原泰久・集英社


「火を絶やすでないぞォ」


信に本能型の将軍としての道を示したり、諦めずに戦い続けることをその背中で示したりと、

この合従軍との戦いで、信の師匠のような立ち位置となっていました。

実力では龐煖に及ばなかったものの――それ以上に大切なものを信に託してくれた、そんな存在でした。


麃公のかっこいいシーンはこちらにもまとめています。

【キングダム】麃公(ひょうこう)がかっこいい!信との関係や死亡・最後の名言・合従軍編(3期)の活躍を解説!(ネタバレ注意)


秦軍の武将・将軍:蒙武



(C)原泰久・集英社


蒙恬の父・蒙武は、楚軍と対峙。

主な活躍は29巻

楚軍の大将軍・汗明と直接対決をすることになります。

最強の漢を名乗る汗明に、蒙武も本気を出して戦いますが――力負けしてしまう。


しかし、蒙恬が汗明に切り捨てられるのを見ると、蒙武は怒りに震える。


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息子を守るため、汗明を一撃で打ち倒すのだった!


蒙恬を傷つけられた怒りで、格上を倒すかっこよさ。

めったに親らしいところを見せない蒙武ですが、傷ついた蒙恬のことを信頼し、こんなところで死ぬ器じゃないと言い切るのもかっこいいです。



秦軍の武将・将軍:蒙驁



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蒙驁は、秦軍の総大将として函谷関を守ります。

王翦や蒙武では、函谷関を守るには「重みが足りぬ」と宣言。

なお、30巻ではその重みは活きず大ピンチに。

最終的に王翦に助けてもらって、重み(笑)という事態になってしまいます。


秦軍の武将・将軍:騰



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主な活躍は26巻

録嗚未が敗れた、臨武君と戦うために駆けつけます。


王騎の傘の下にいただけのやつが、何故こんなに強いのか。

疑問を抱く臨武君に、騰は言い放ちます。

「その傘を支え続けることのすごさは考えぬのか。

お前は数々の修羅場をくぐってきた己の力に自信があるのだろうが、私には――」


(C)原泰久・集英社


「中華をまたにかけた大将軍王騎を傍らで支え続けた自負がある!」


そのままさくっと勝利し、臨武君を切り捨てます。


(C)原泰久・集英社


「しかし、強かったのは認めよう。これほど血を流したのは久しい。

あの世で同金・鱗坊、録嗚未と酒でも飲むがいい

と、真面目くさった顔で決め台詞を放ちますが、残念ながら録嗚未は死んでない。



秦軍の武将・将軍:王翦



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主な活躍は30巻

山岳民族を束ねるオルドと対峙。

しかし、彼らの山読みの能力を高く評価し、それを逆に利用しておびき寄せます。

結果、オルドたちの後ろを取り、8000ものオルド軍の兵を壊滅させることに成功。


更には、姿をくらますことでオルドに奇襲を警戒させ、砦にずっと足止め。

結果、王翦は媧燐の策である函谷関の裏から攻める、という作戦さえも防ぐことに成功します。


秦軍の将軍の中でも、屈指の大活躍。

裏切り者かも……?と思わせておいての、この活躍はマジかっこいい。


王翦の活躍について詳しくまとめた記事はこちら。

【キングダム】王翦がかっこいい!強さや名言まとめ!李牧との戦いや合従軍編(3期)での活躍は何巻?(ネタバレ注意)


秦軍の武将・将軍:張唐



(C)原泰久・集英社


張唐は秦軍の将軍。将軍という地位に誇りを持っていて、野党上がりの桓騎のことを認めていませんでした。

主な活躍は28巻

成恢に毒を受け、死を待つ運命となってしまう。


そんなとき、桓騎に連れられ韓軍の陣地へと突入する。

そして。毒を放った成恢のもとへたどり着くと――張唐はキレた!!

「齢十五にして初陣を飾った。そこから五十年、矛とともに泥と血にまみれて戦場を渡り歩いて来た。

今では秦軍でも最長の戦歴を持つ老将の一人だ。我ながら、悪くない道のりであった。

あとはどう、儂なりの”花道”を飾るかだ。別にそれが戦場で死ぬならそれでも構わぬ。

だが……毒は……ない。毒は……なかろうが。こんなもの武将の死に方ではないわァ!!



(C)原泰久・集英社


「何をさらしてくれとんじゃこのゲス共がァ!!」

成恢軍の兵をいともたやすく蹴散らしていく。

張唐は再び毒矢を食らうが、逃げ出そうとする成恢を斬り捨てる!



(C)原泰久・集英社


「大将が背中を見せて逃げるなァ!!」



その後、張唐は死期を悟って桓騎に語りかける。

「貴様は戦が楽しいのだ。己の力で戦に勝つ快感にはまっておる。……そしてそれは……

名武将の持つ気質そのものだ。

土下座などせぬが……儂と約束せィ」


(C)原泰久・集英社


「秦国一の武将となれ 桓騎。秦を……頼むぞ」

桓騎の大胆な発想と、それをやり遂げる度胸を見て、張唐は評価を改めたのです。

武将として否定し続けてきた彼に――秦国を任せ、その頂点を目指せと示すのでした。


秦軍の武将・将軍:桓騎



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桓騎は、野党上がりの将軍。勝つために手段を選ばないし、将軍としてのプライドもありません。

主な活躍は28巻

函谷関に井闌車がかかったことを受け、彼は攻勢に出ることを選びます。



――それは、敵軍に化けることによって、井闌車を下ること。

敵のフリをして堂々と敵軍の中を歩き、韓軍の将軍、成恢の軍へと下っていきます。

張唐のことをお堅いじいさんと馬鹿にしていましたが、最後に秦国の命運を託されると一言。

「寝言は死んで言えよ、ジジイ」

倒れゆく張唐。息絶えた彼が地面に落ちないよう、桓騎は彼を掴み一つ舌打ち。

「調子の狂うじじィだったぜ、全く」

なんだかんだ言って、張唐の遺体が倒れるのを防ごうとします。

張唐の戦いぶりを見てリスペクトするようになったのが伺えて熱いです。




ネタバレが大丈夫な方だけタップ

秦軍側についた武将・将軍:楊端和


主な活躍は32巻

蕞での戦いも7日目。いよいよ、民が戦えなくなってくる。

ついに李牧の軍は、蕞の場内へと侵入。動けない兵ばかりの城内を、敵兵が埋め尽くしてゆく……。

蕞は落ちた。もう、秦国は滅びるしかない……。涙する民たち。


しかし、信だけは遠くに何かを見た。

「……奇跡が起きたぞ」



(C)原泰久・集英社


山の民による援軍によって、形成は逆転!


開戦直後、政は山の民に助けを求めたものの、戦争の途中だった。

……だから、合従軍との戦いに駆けつけるということは、その戦争を放棄するということ。

山の民が出した犠牲も、勝利も無駄になってしまう。

……それでも、楊端和は秦国のために駆けつけてくれた。


彼女のおかげで、李牧の軍を退け――秦国は完全に勝利することができるのでした。

秦の犠牲と勝利、全てをつなぎとめてくれた楊端和に、政は心から言う。


――「ありがとう」と。






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まとめ


キングダムの合従軍編に登場する将軍や武将の一覧でした!

合従軍は強敵ばかりで、数も圧倒的。

でも、そんな中諦めずに戦う秦軍がかっこいいです!


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