2018/01/30

目次
庵野秀明さんが脚本、樋口真嗣さんが監督で、シン・ウルトラマンの制作が決定!
シン・ゴジラが死ぬほど濃密ですげー面白かったので、今回も期待しています。
ですが、2021年の公開でけっこう後。
庵野さんが本格的に合流するのも、シンエヴァ完成後ということで現状分かってることは少なめです。
でもせっかくなので、今発表されている情報や庵野さんの過去作(過去にウルトラマン映画も自主制作してます)やインタビューなどから、
シン・ウルトラマンのストーリーや設定、怪獣やタイトルの意味、シン・ゴジラとのつながりなどを考察していきます!
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今わかっている情報
まずは今判明していることをまとめていきます。
ウルトラマンを現代社会に登場させる映画「シン・ウルトラマン」が2021年に公開されることが決まった。企画・脚本を庵野秀明氏(59)、監督を樋口真嗣氏(53)が務め「シン・ゴジラ」タッグでヒットを狙う。
庵野氏はウルトラシリーズのファンを公言。アニメーターとして活躍するより前の1983年には「帰ってきたウルトラマン」のオマージュである自主製作映画「帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令」を撮影。自身で主演も務めたほどだ。
16年公開の「シン・ゴジラ」と同様に、現代社会にウルトラマンが存在したらどうなるのかをテーマに描く。巨大生物に対抗する組織の一員で“ウルトラマンになる男”を斎藤工(37)が演じる。組織のメンバーとして長澤まさみ(32)、西島秀俊(48)らも出演する。
スポニチアネックスより引用
この度、2021年公開予定、映画『シン・ウルトラマン』の制作が発表となりました。
樋口真嗣監督率いる樋口組に、庵野秀明が企画・脚本として参加いたします。
なお、脚本検討稿は2019年2月5日に脱稿、庵野は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の完成後、樋口組に本格的に合流する予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
株式会社カラーより引用
重要な情報だけ抜き出すとこんな感じ。
1.監督は樋口真嗣さん、企画・脚本が庵野秀明さん。シン・ゴジラと脚本と監督は逆。
2.公開日は2021年予定。
3.脚本検討稿は2月に脱稿済み。シンエヴァ(2020年6月公開)完成後に合流。
4.判明しているキャストは斎藤工さん(ウルトラマンに変身)、長澤まさみさん、西島秀俊さん。
5.シン・ゴジラ同様、現代社会にウルトラマンがいたらどうなるか、がテーマ。
6.巨大生物に対抗する組織が存在する世界観。
……というところです。
次に、庵野さんがウルトラシリーズのファンだということなんですけど、どんくらい好きなのってことを知らない方も多いと思うのでご紹介します。
庵野秀明とウルトラマン
ウルトラマンを映画化するっていうけど、庵野さんを知らないウルトラマンファンはちょっと不安に思うかも。
でも安心してください。庵野さんは筋金入りのウルトラマンファンです。その情熱は尋常じゃないのでまとめていきます。
大学生時代にウルトラマン映画を自主制作
庵野さんはウルトラマンが好きすぎて、大学生時代にウルトラマンの映画を自主制作しています。
題名は「帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令」。
当時から既に完成度が高くて、違和感なく見れる。
ウルトラマン役はなんと庵野さん本人。

当時は本当にただの同人作品で、当然円谷の許可なんて取っていません。
……が、あまりの出来に、後に円谷の許諾を得ることになります。
エヴァに大量のウルトラマンオマージュ
そして、庵野さんの代表的な作品、新世紀エヴァンゲリオン。

これにはウルトラマンオマージュが大量に仕込まれています。
共通点としては、
・ウルトラマンもエヴァも戦うのに時間制限がある
・東京を襲い来る未知の生物・怪獣。そしてそれを防衛する組織がある
というのがまず分かりやすいところ。
更に怪獣(使徒といいます)と戦うエヴァンゲリオンは猫背。

これもやっぱりウルトラマンの影響です。
細部にもウルトラマンの影響が大量に。


ウルトラマンが好きすぎて真似しまくる
庵野さんの奥さんは、安野モヨコさんという漫画家です。
彼女による庵野さんの生態を描いた漫画、監督不行届でもウルトラマン好きエピソードが語られます。
![]()
(C)安野モヨコ
服屋の店員の前でウルトラマンポーズを取るくらい好き。
そんな庵野さんが作るウルトラマンなので、リスペクトが詰まった作品になることでしょう。
シン・ウルトラマンの公開日はいつ?
公開日ですが、2021年のいつごろになるのかな、とちょっと概算してみます。
シン・ゴジラのときは、2014年夏に発表されて、2016年夏の公開。ちょうど2年後でした。
ただまあ、同じペースでいくとも限らないし、今回に限ってはもうちょっと時間かかるかなって思いますね。
理由は2つで、1つはシンエヴァ完成後から庵野さんが合流するということ。
エヴァは見るからにメンタル削りながら作ってる(Qの後鬱になったって言ってましたし)のでちょっと休みたいでしょうし、
そうじゃなくても単純に2020年の半ばから脚本を仕上げるってなると、まあまあ時間がかかりそうです。エヴァみたいにのんびり待ちましょう。
もう1つの理由は、ウルトラマンであるということ。
何が言いたいかっていうと、好きすぎてめちゃくちゃこだわるんじゃないかなーって。
間違いなく全作品を全力で書いている方ですけど、円谷公認でウルトラマンが撮れるってなると特にすごいんじゃないかと思ってます。
だから2021年後半の公開と予想してます。
どうなるかはわかんないですけど、待つ覚悟はできたなって。早いならそれはそれで嬉しい。
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シン・ウルトラマンのストーリー・あらすじ・設定――庵野監督の過去作から見る
次に、シン・ウルトラマンのストーリーやあらすじ、設定について。
今わかっているのは、
・現代社会にウルトラマンがいる、という世界観。
・巨大生物を迎撃する組織が存在する。
・組織の隊員の1人がウルトラマンに変身する
ということ。伝統的な、これぞウルトラマンという要素だけ。
ここから、庵野さんの過去作やインタビューなどをもとに、どんな作品になりそうか考えてみます。
防衛組織が中心のストーリー
まず、ほぼ確実だろうな、って思うのは防衛組織が中心のストーリーになるということ。
これにはいろんな理由があります。まずは過去作。
エヴァのNERV、シン・ゴジラの巨災対、庵野さん自主制作ウルトラマンのMATなど、過去作では人間の組織がめちゃくちゃ働きます。
未知の脅威に対して、人間がいかに立ち向うのか、どう行動するのか、ということをどこまでも緻密に考えているのが特徴です。
緻密に、というのは全員が敵を倒すために合理的に考えるってわけじゃなく、各々の立場や責任のもと行動するって感じですね。シン・ゴジラが特に顕著。
で実際、「庵野監督がウルトラマンの監督をするなら、どんなストーリーにするか?」という質問に対する答えを、実はご本人が既に答えています。
「僕はもう、地球防衛軍とかそういう組織をちゃんとやりたいです」
「ああいう組織が実在するとどうなるんだろう?というのをシミュレーションしてみたり」
「最終的に出なくても良いんですけど、ウルトラマンとかは。最後に1カットでもいいです(笑)」
ここからも、巨災対やネルフみたいな組織の動きが重点的に描かれる可能性が非常に高いです。
無人在来線爆弾からの血液凝固剤みたいな作戦や、
会議シーンの迫真のやり取りなどに期待。
で、自主制作のウルトラマンでも、やっぱり組織内のやり取りがかなり多いですね。
隊員の1人が怪獣に撃墜される→仇である怪獣を討つために、隊長は核攻撃を決断
→しかし、街にはたくさんの人がいる→主人公がそんなことはできないと止めようとするが謹慎処分
→ウルトラマンに変身して脱出→自分が戦い、核攻撃をやめさせる
→実は隊員は撃墜されながらも生きていて、隊長は過ちに気づく……
みたいな。ウルトラマンは後半数分しか出てこないです。
舞台が現代社会ということで、シン・ゴジラ的な日本の偉い人と防衛組織のやり取りのシミュレーションなど、めちゃくちゃ面白くなりそうな気配しかありません。楽しみ。
初代ウルトラマンに寄せた設定
似たような話ではありますが、最近のウルトラマンではなく、古き良き初代ウルトラマンあたりに寄った設定になるでしょう。
最近のウルトラマン(っていってもティガあたりからか)はマジでウルトラマンが主役で、何人も出てきたり、いろんなウルトラマンやフォームに変身します。

これって言っちゃえばおもちゃを売るための作戦ですし、シン・ウルトラマンではこんなに変身しないはず。
戦闘自体はシンプルに、かつかっこよく撮られるんじゃないかと思います。
シン・ウルトラマンに登場する怪獣
次に、シン・ウルトラマンに登場する怪獣について。
現状謎なので、庵野さんの過去作や好きな怪獣から考えてみます。
増殖怪獣バグジュエル

自主制作映画のウルトラマンより。
隕石として地球へ落下、その後地中で3匹に分かれ成長し、また1匹に合体。
ATフィールドみたいなバリアを貼るのが特徴。
ザラブ星人

庵野さんへのインタビューより、彼が一番好きな初代ウルトラマンの怪獣。
他の文明を滅ぼす目的で様々な惑星に現れる怪獣。
催眠、人間に化ける、薬を使う、人を騙すなどの搦手が得意。
挙げ句、にせウルトラマンに変身し、ウルトラマンと人間を敵対させようと目論んだ宇宙人です。

庵野さんが書くこの怪獣はすごく見たいので超期待。
現代社会でこんなの出てきたら大パニックでしょ。
シン・ウルトラマンのタイトルの意味――「シン」の解釈
あと気になるのは、「シン」の意味ですよね。最近はもはや恒例になっていますけど。
シン・ゴジラの際は、「いろんな意味があって、明確な正解はない」と言っていました。
見た人の間で、必ず出る話題が、「タイトルの“シン”には、どんな意味があるの?」ということ。カタカナにした理由を、同作のプロデューサーで東宝映像本部映画企画部部長の山内章弘さんは、以下のように説明する。
「これは、庵野総監督のアイディアです。“新、真、神…”見る人にさまざまなことを感じてもらいたいということで、正解があるわけではありません」
女性セブン より引用
今回も同じ表記になっているってことはいろいろあるんでしょうが、今回は明確な正解がある……かも?
新、真、神、大穴で罪(sin)とか。
シン・ウルトラマンはシン・ゴジラの続編?繋がりを考察

最後に、シン・ウルトラマンとシン・ゴジラの繋がりについて。
大前提、ウルトラマンとゴジラは別作品ですし、混ざるとごちゃごちゃするので、直接的なつながりは基本ないでしょう。
東宝が制作に関わっているとはいえ、別会社の作品ですしね。
ただ、意外と世界観はつながっていて、数年後が描かれる可能性もなくはないな、とちょっと思いましたね。
巨大生物への対抗組織がある、ということが理由。
これって、ゴジラが出た、そしてその復活に備えて設立されたという流れだったら自然ですよね。
だからまあ、明言はされないけど繋がってる、みたいなことがあるかも分かりません。
でも基本は単体で楽しめるようになってるでしょうし、あってもファンサービスくらいじゃないでしょうか。
まとめ
シン・ウルトラマンについていろいろ考えてみました。
庵野さんの傾向から見てまず間違いなく、
「ウルトラマンと怪獣が現れた世界で、組織や政府、人間がどう動くか」
ということをシミュレーションする作品になるでしょう。
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ガチで何回見ても発見があるのでぜひ。
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