2018年02・03合併号ジャンプ感想(西尾維新/河下水希読切【パートスリーズ】&クリスマス特別番外編掲載号)

目次

この前、『響〜小説家になる方法〜』っていう漫画読んだんですけど、メッチャ面白かったです。
ちょろっと立ち読みして、一瞬で全巻買った漫画とか久しぶりっすわ。





Dr.STONEクリスマスポスター



(C)稲垣理一郎/Boichi


一見、ただのサンタコスのように見えて、ジェット噴射の靴やトナカイ、背景は現在の村と、色々Dr.STONEっぽくていいですね。
しかしコハクはマジでスタイルいいな。
何歳だっけ?



【僕のヒーローアカデミア】163話感想:茶子の成長



(C)堀越耕平


茶子の成長が見られて良かったです。
これまで 雄英の殆どのメンバーは、『ヒーローに憧れている』人間か、『とりあえず、学校に入っとくか』程度の生徒が多いと思うんです。
茶子のように純粋に『人を救いたい』と真摯に思っている人は少ないはず。

結局職業なんて、心の底から『やりたい』って思うことをやるのが一番ですから、茶子の『救いたい』という決意は、ヒーローになる上で、最も大切なものですよね。



【ONE PIECE】888話感想:キャロットの月の獅子(スーロン)がカッコカワイイ





(C)尾田栄一郎


キャロットの月の獅子モード、最初は怖いぐらいだったのに、その後の笑顔にやられました。
なにこのギャップ。メッチャ可愛い。
しかもこの笑顔、可愛いだけじゃなくて、『もうあなた達は負けない』っていう自信の笑みでもあありますよね。
こういう強い女性の笑顔、好きです。


【鬼滅の刃】90話感想:自分だけの呼吸




(C)吾峠呼世晴


炭治郎が自分なりの戦い方を模索しだしました。
素晴らしいと思います。
私は長年ゲームとか、何事に対しても『何か正しいやり方』があるんじゃないかと拘ってしまい、『自分にあったやり方』を探すのが怖かったんですよね。
これは多分、学校教育で『正解は一つ』と教えられてきた弊害だと思います。
でも、考えてみれば人間はひとりひとり違うわけで、自分なりのやり方を探したほうが絶対いいですよね。

自分の経験を全て踏まえた上で、新しいやり方を探求する炭治郎を尊敬します。





【Dr.STONE】39話感想:千空ゆうしょー




(C)稲垣理一郎/Boichi


マジかwww
千空がトーナメントに参入した以上、こうなる可能性も0じゃないと思ってましたが、流石にクロムが勝つと思ってたよwww

これは来週、千空がどうこの場を切り抜けるかが見ものですね。
それとも案外、合理的に村長として、この村を科学王国に仕立て上げるんだろうか。
千空はリーダーだけど『長』ってタイプじゃないというか、役割分担としてのリーダーは引き受けるけど、単純にみんなの上に立つって感じじゃないと思うので、どうするのか見ものです。


【約束のネバーランド】67話感想:娯楽としての狩り



(C)白井カイウ・出水ぽすか


前々から思ってたんですけど、やっぱりこの漫画、『人と鬼で何が違うのか』がサブテーマになってますね。
エマのいう『弄ぶような狩りは許せない』ってのは正論です。
食べるための狩りなら兎も角、ただ遊んでるだけですからね。
正論ですけど、実際には人間は、スポーツとして狩りをする文化が在るわけで。
(参考:ブラッド・スポーツ(Wikipedia

もしかしたらこの物語の行き着く先は、単純に鬼を倒して終わりではなく、『人間、鬼関係なく、倫理に反する者への敵対』という構図になるのかもしれません。


【ぼくたちは勉強ができない】43話感想:うるかの独自性



(C)筒井大志


私、これまで、うるかがなんでメンバーにいるのか、イマイチわからなかったんですよね。
いや、ストーリー的に理解はしているつもりですが、『主人公から見たうるかの特徴、物語としてのポジション』が何なのか、イマイチわからなかった。

例えば文乃は、お姉さんキャラとして、恋愛的なアドバイスをしてくれます。
理珠は恋愛という概念が理解できない存在――いわば物語のアンチテーゼとして、主人公に愛を教えてくれます。
桐須先生はドジっ娘として、主人公に庇護欲を掻き立てます。
小美波先輩はからかい上手の先輩として、主人公を翻弄します。

じゃあ、うるかは主人公である成幸に何をしてくれるのかと言えば、『中学時代からの幼馴染として、主人公に最も近いポジションで付き合ってくれる』っていうキャラなんですね。
43話まで見て、やっと理解することが出来ました。




【ブラック・クローバー】137話感想:コピー<練度の高さ



(C)田畠裕基


素晴らしいバトル回でした。
この2人の戦いって、『誰かの真似をするだけで満足している人』VS『自分の武器を最高レベルまで高めた人』の戦いですよね。
だれかの真似やテクニックだけで戦うよりも、自分の強みをひたすら高めたほうが強いというわけで、非常に納得のいくバトルでした。

漫画でも、いいシーンをツギハギした漫画より、作者さんなりの面白さを研ぎすませた漫画のほうが面白いですよね。


【パートスリーズ】感想:西尾維新らしさ全開



(C)西尾維新・河下水希



久々にジャンプで、西尾維新らしい漫画が読めて嬉しかったです。
『パートスリー』=『三つ編み、生徒会3人、科学部3人』と、どんだけ言葉を掛けてんだっていうw

個人的に一番笑ったのは『あなたがたに折り入って命令がありますの』でしょうか。
こういうセンスは他の漫画じゃ見れないよなー。
まさに、言葉という武器を研ぎすませた作家さんですね。



【火ノ丸相撲】173話感想:刃皇の奥さんがいい女すぎる





(C)川田



最初読んでた時は、『人を見る目がある』とか言いながら、何も見えてねえじゃねえかこのクソ女、とか思って読んでました。
でも、後半で意図を知って恥ずかしくなりました。
火ノ丸と完全に同じ気持ちです。おみそれしました。



(C)川田


しっかし、レイナは可愛いなぁ。
冗談抜きで、今ジャンプで一番可愛いヒロイン説あるで。

なんでこんなに可愛いのか考えてみたんですけど、多分、ここまで”真っ直ぐ”なヒロインって、ジャンプでも珍しいんじゃないかなって。
少年漫画のヒロインって、大きく分けると二種類だと思うんですよ。

・男友達みたいな強いやつ(Dr.STONEのコハク、ONE PIECEのナミ)
・アワアワしちゃうお姫様(ゆらぎ荘の幽奈、テニプリの桜乃)

レイナみたいに、真っ直ぐ主人公のことを思って、好きって感情を露わにするキャラは珍しいと思います。
少女漫画並みに恋してるレイナちゃん、次回が楽しみです。


唸った呟き



すごい!
全然気づかなかった!!




クリスマス特別番外編


結構いろいろ面白かったです。
とりあえず、母ちゃんのノリノリ姿をみたボルトには同情するぜ。


(C)岸本斉史/池本幹雄/小太刀右京


しかし、ヒナタってこんなことするキャラだっけ?
大人になって、色々吹っ切れたのかな。

他には、やっぱり大石先生の半分実話が面白かったです。


(C)大石浩二


何やってんだこの人達はw


あと、やっぱり一番良かったのはフルドライブかな。



(C)小野玄暉


ちょっと、この真凛ちゃん可愛すぎない?
本編じゃバトル漫画のせいで、絶対こういう話見られないだろうから、すごく貴重なものを見れた気がします。


【ROBOT×LASERBEAM】37話感想:友だちができて嬉しかったそうです



(C)藤巻忠俊


………………???

ロボの不調は、ロボが友達ができて、友達に勝ってほしいと思ったからだそうです。
率直に行って、意味がわかりません。
え?ROBOT×LASERBEAMって、こういう話をする漫画なの?

この話の気持ち悪いところは、否定語が2回挟まっているところです。
どういうことかというと、

・ロボは人間の感情がないくらいに正確な動きをするキャラクターである。
・しかし、実は人間味があり、友だちができるとその人に勝ってほしいと思う優しさがある。
・しかし、それは優しさとは言えず、それをロボは反省する。

しかし、しかし、と続きすぎて、小学生の下手な文章になってしまっています。
ストレートに、『人間味の無いロボがライバルたちをやっつける話』や『人間味の無いロボが人間味を手に入れていく話』なら分かるんですけど、今回の話はすごくわかりにくかったです。




【ハイキュー!!】282話感想:リアリティある意外性、お約束を外したお約束



(C)古舘春一


地味に凄い展開ですよ、これ。
普通の漫画なら、99%ポイントを取ってるシーンです。
ここでポイントを取るのは言うならば漫画のお約束ですよ。
『やったか!?→やってない』みたいな(笑)

ここでポイントを取れないのは、リアルっちゃリアルですけど、普通ダメです。
物語として、面白くなくなっちゃう。

だって前回、あそこまで日向を褒めたんですよ?
これでポイント取れないってのは、日向を褒めたのが間違いってことになっちゃいますから。
ROBOT×LASERBEAMみたいに、話がブレかねない。

でも、流石は古舘先生です。
『このポイントを取られる流れ』も含めて、日向を褒める展開の伏線だったとは。



(C)古舘春一


これなら、前回の話の流れと、全く矛盾がありません。
一見違うことを話しているようで、話の筋が全くブレていないんです。

お約束を一見破ったと見せかけて、しっかりお約束を守ってる技法に、ただただ感心しました。
なかなか出来ないよこれ。


【ゆらぎ荘の幽奈さん】91話感想:風呂を覗いて出て行けと言われない主人公


(C)ミウラタダヒロ


凄いです。
男の主人公がヒロインたちのフロに突入したのに、『出て行け』と言われるどころか、『すぐに出ていくね!!』と言われました
どんだけコガラシは信用、信頼されてるんだって言う。

しかも、これまで積み上げてきたものが在るだけに、全く違和感がありません。
普通の漫画なら『キャー!エッチー!』となる所ですが、そんなテンプレ展開をしっかり回避しています。
これぞゆらぎ荘の幽奈さんのオリジナリティで、非常に感動しました。



【ゴーレムハーツ】7話感想:リアリティが無いからキャラに感情移入が全く出来ない


ダメな所が多すぎて、どこから言っていいのかわかりません。
とりあえずカルルスについて。



(C)大須賀玄


カルルスがこんなに義理堅い奴だって知りませんから、すごく唐突に見えます。
いつ友だちになったんだよ!っていう。
ゆらぎ荘の幽奈さんみたいに、積み上げたものがないのにこんなシーンを見せられても困るんです。


さらに、試験官について。


(C)大須賀玄


これ、試験官の人、全く後ろからの奇襲に気づいてないですよね?
確かランキング14位の凄腕だったと思うんですけど、それがこれじゃあ、説得力がなさすぎでしょうよ。

せめて小さく一コマでいいから後ろからの攻撃に気づいた素振りを見せつつも、試験官らしく受験生に全てを委ねている描写があれば違ったんですけどね。


総じて、リアリティのない展開のせいで、物語に全く入っていけません。
これじゃあ、キャラに感情移入出来るわけがないですよ。
ハイキューのように、リアリティのある描写がもっとほしいですね。



【食戟のソーマ】243話感想:まるで主人公



(C)附田祐斗/佐伯俊/森崎友紀


まるでソーマが主人公のラストバトルのように、みんなの力を使って敵に勝利しました。
まるで元気玉で勝つ悟空のようです。

人間的にも成長してますよね。
昔は他人を踏み台にしか思ってなかったソーマが、お互いを高め合うライバルを認めています。

いいシーンなんですけど、いきなりそんな話をされてもなぁという感じです。
仲間の力を使うなら、せめて前フリとして『オレ一人のちからじゃこの人には届かない――』みたいな伏線がほしいです。
唐突に仲間の力を使われても、フーン……ぐらいにしか思えないですね。
せっかくいい話なんだから、もっと感動する準備が欲しかったです。




【フルドライブ】8話感想:いきなりスタイルを崩される


やばいです。
掲載順位が下がってきました。
さらに、話の雰囲気もブレていました。
まさに、『自分のスタイルで漫画が描けてない状態』です。



(C)小野玄暉


この漫画は生意気な一年生弾が、実力を示したり、相手を小馬鹿にしたり、熱い思いを表明する漫画なわけで、こんな風に一方的にやられるシーンは、まだ要らないと思います。
これが、もうちょい連載が安定してからならいいんですけど、まだ8話ですよ。
一話かけてやられてるシーンを描くのは、ちょっと早いんじゃないかな。
菅を輝かせたいあまりに、弾にスポットライトを当てるのを忘れてるのかもしれません。

一応、最後に弾も一矢報いますけど、ポイント取れた理由がよくわかりません。
一見、ただヤケになってるようにしか見えない。


(C)小野玄暉


これで次回の9話で、一気に弾らしさが戻ってくれば、逆に凄く面白くなると思うんで、次回に期待です。
逆に、次回もイマイチだったら、一気に打ち切りルート突入でしょう。


【シューダン!】26話感想:相変わらずコーチが気持ち悪い




(C)横田卓馬


好きなキャラが殆ど居ないシューダンですが、コーチのことが大嫌いです。
生きてる人間って感じがしないんだよ。この人の目。


【クロスアカウント】25話感想:今更ながら、かなり面白い


今週はもの凄く面白かったです。
この作者さん、女の子の可愛さやカッコよさ、外見の美しさを描くのは、改めて上手いと思いました。
最後のコマとか、普通にゾクッとしましたよ。


(C)伊達恒大


主人公も今更ながら、ちゃんと自分の言いたいことを言ってる姿に好感が持てます。
その主張が正しいかどうかは置いておいて、自分なりに悩むのは、若者の特権でしょう。

それだけに、惜しい。
この漫画、要素要素でみれば面白いところがあっても、全体として調和が取れていない。

ぜひとも次回作では、もっと一本筋の通った、可愛い女の子が活躍する漫画を描いてほしいです。



今週笑ったつぶやき










ベスト3と打ち切りレース


1位、クロスアカウント(個人的嗜好かもしれませんが、今週『だけ』見れば、非の打ち所がありません)

2位、火ノ丸相撲(レイナが兎に角かわいい)

3位、パートスリーズ(結構、西尾維新信者なんで。面白さで言えばハイキューが3位です)


打ち切りレース


1位、クロスアカウント(ベスト3との1位二冠は、このサイト初だと思います)

2位、シューダン!(もはや、時間の問題)

3位、ゴーレムハーツ(やっぱり浮上は一瞬でした)


作者コメント




おお、尾田先生も響読んでるんだ!
本当に面白い漫画なんで、なんだか嬉しくなりますね。

響についてはこちらで紹介してるので、よろしければ御覧ください。
→マンガ大賞2017授賞!「響~小説家になる方法~」から学ぶ天才の条件
(もともと、別サイトに寄稿する予定の文章なので、文体がちょっと違います)






2017年ジャンプ感想一覧

→2018年01号ジャンプ感想(【近未来杯】結果発表号)