MTGプレイヤーならご存知でしょうが、渡辺雄也選手がミシックチャンピオンシップ2019で失格処分を受けました。
罪状としてはスリーブへのマークド。裏面で特定のカードが判別できるようになっていた、という話です。
それに対する今後の大会・殿堂に対する処分などが本日発表されました。
ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019において、渡辺雄也選手のデッキのスリーブが区別できる状態にあったことを受けて下された失格処分につきまして、MPL(マジック・プロリーグ)は徹底した調査を行いました。この調査の一環として、当該スリーブを複数のジャッジと大会運営者によって複数回にわたり検分し、またミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019ならびに過去の大会の試合映像を確認し、渡辺選手による声明とミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019のジャッジおよび大会公式による声明を検討いたしました。調査の結果、渡辺選手を30か月間のDCI認定イベント出場停止処分とし、MPLおよびマジック・プロツアー殿堂から除名いたします。これらの処置はただちに発効されます。
なお、MPLにおける代替選手につきましては、来週前半に発表予定です。
ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019における渡辺雄也選手の失格処分に関する調査結果より引用
失格処分になったことに関しては、渡辺雄也さん本人が言っているように状況証拠的にはしょうがないです。やったかどうか、ということについても議論しようがありません。当日の状況は私達にはわかりませんから。
でも、ウィザーズのこの対応に関して、「おいおい、それでいいの?」ってちょっと不審感のあるところがあったのでまとめていきます。
ちょっとでも賛同していただけるところがあれば、SNSなどで広めていただければと思います。
渡辺雄也の失格処分――当日の状況・スリーブなど
おおむね皆さん把握しているでしょうが、改めてどんな状況だったのか、ということについてまとめていきます。
チームCygamesのサイトから引用します。
当日の渡辺雄也さんの行動・デッキチェックまとめ
Round 9~11
リミテッド戦での試合だった為、今回問題となるスリーブは使用していません。
Round 12
フィーチャーマッチでの試合で、ランダムデッキチェックはありませんでした。
試合終了後、このラウンドで敗北した渡辺はスリーブの摩耗と気分転換などの理由でデッキのスリーブを新品のものに交換しました。変更したスリーブは、大会参加者に参加賞として配られたものでした。
Round 13
フィーチャーマッチでの試合でした。
ランダムデッキチェックは無く、通常通りゲームが行われました。
Round 14
ラウンド開始時のランダムデッキチェックを受けました。
結果、ジャッジから「問題ない」という判断を受け、延長時間を与えられた上でゲームを行いました。
Round 15
フィーチャーマッチでの試合でした。
試合終了後にジャッジから「スリーブを見せて欲しい」と言われ、その場で約1分程の確認が行われ、「問題ない」という判断を受けました。
Round 16
対戦相手とID(同意の上での引き分け)を行った後、20分程友人と会場内の通路で談笑していたところ、ジャッジからデッキチェックの打診を受けました。
デッキをジャッジに渡してから15分程の時間が経った頃、ジャッジに呼ばれ、ジャッジステーション裏に行ったところ、状況の説明と失格の裁定について説明を受けました。
初心者・他TCGのプレイヤーのために補足。
12試合目でスリーブを変更→14試合目に、スリーブやデッキに異常がないか審判が確認しました。
このときは、問題がないという裁定が出ています。
15試合目は、動画に残る試合です。ここでも試合終了後、スリーブを見せてほしいと言われ、渡辺さんは提出。
やはり問題ない、というふうに言われています。
16試合目。渡辺さんは引き分けでもトップ8になれるので、相手と一緒に引き分け(お互いに1ポイントゲット=お互い予選抜けが確定)を選択します。
その後、またしてもデッキチェックを受け、ジャッジステーションに行くと、特定のカード(揃ったら強い)だけマークがついているので失格、と勧告されました。
スリーブの状態
こちらがスリーブの状態。
より詳細な画像・説明はこちらから。
→チームCygames
たしかに折り目がついていて、判別ができる状態になっています。
そしてその後。殿堂プレイヤーの資格(ようはすごいプレイヤーである証明)の剥奪や、大会へ30ヶ月の出場停止が発表されました。
ここから、私が問題に思うところをまとめていきます。
渡辺雄也の失格・出場停止処分への疑問――ウィザーズの対応・証拠・説明への不信感
ここからが本題というか、問題点というか。ウィザーズの対応への不審感の話です。
最初にも言ったとおり、渡辺雄也さんのスリーブが折れていたこと、それによる失格に関しては文句の言いようがない状態です。現状情報がないですから。
問題は、「ウィザーズが渡辺雄也選手の失格に対する証拠や、疑問の残る部分、そしてどうしてその結論に踏み切ったのかということへの説明が一切ない」こと。
どういうことかっていうと、今回の大会運営の疑問点は2つあります。それぞれ説明していきますね。
1.「徹底的な調査」のもと明らかになった証拠と、それをもとにした判断を明示してくれ
まず1つは、どの部分が問題だったのかということや、証拠、そして判断基準をちゃんと明らかにしてください、という話です。
今回の処分と調査結果の発表に関しては、このようにウィザーズは言っています。
この調査の一環として、当該スリーブを複数のジャッジと大会運営者によって複数回にわたり検分し、またミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019ならびに過去の大会の試合映像を確認し、渡辺選手による声明とミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019のジャッジおよび大会公式による声明を検討いたしました。
スリーブに関しては、折れ目がついているのは事実です。ですが、他に「検分した」と言っているところに関して、一切の説明がありません。
「大会の映像」に問題はあったのか、あったとしたらどこなのか。ジャッジと大会公式の声明ってどこにあるの?その正当性はどうやって判断したの?
疑問が尽きません。事実としてアウトだったとしても、これじゃプレイヤーは納得しません。
この判断が妥当ではなかったんじゃないかという疑問はつきまとうので、証拠と判断理由は明示すべきです。
ここに不審感を覚えている人は多くて、すでに署名が始まっています。
→渡辺雄也選手のサスペンドについて、詳細な説明と証拠の開示を求めます。
2.R14とR15のチェックは何だったの?おかしい部分への説明がない
大会中、渡辺雄也選手はめちゃくちゃデッキチェックを受けています。R14、R15と2回ほどチェックを受け「問題ない」という裁定が出ています。
R16を終えたあと、またしてもデッキチェックを受けて、そこでようやくマークドが発覚します。
要するに、2回もOK出てるんですよね。あんなわかりやすいマークド、一発チェック受けたらアウトなのに、R14とR15でチェックしてたジャッジは何してたの?という話で。
R14の時点でトップ8抜けは確定しているので、R16時点でマークを付ける理由もないですし、トップ8用にデッキチェックがあるとすると、タイミングが意味不明。
(それでも「このタイミングでやる理由がない」という反論ができるから、言い逃れできるという打算込みでイカサマしたといえなくもないですが、にしてもリスクが馬鹿みたいに高いです)
少なくとも、この再三に渡るデッキチェックと、その時点で問題がないとしたジャッジの声明を明らかにしてください。
いや、もしかしたらTwitterとかでそのジャッジが呟いてたり、ミシックチャンピオンシップの公式がどこかで声明を出しているのかもしれませんが、日本公式サイトから見れないのはどうかと思います。
(どうでもいいですけど、MTGの公式の見づらさやばくないですか? 灯争大戦特設ページからカードリスト行けないの意味不明だし、ゲームプレイって項目が謎。ルールとか遊び方にしろ。リリースノートは読み物じゃないのかよ探しづらいわ)
まとめ
というわけで、失格処分はまあしょうがないのかもしれないけど、証拠や判断理由について全く具体性がないせいでテキトーに選手生命を奪ったように見えます。
そうじゃないと主張したいなら、どうしてその結論に至ったのかを克明に示して欲しい。
これじゃ、巷で噂になってる「チャネルのジャッジが渡辺をDQさせるために傷を付けた」という陰謀論を信じ込んちゃう人がいると思います。
ジャッジが信用できなくなるってなると当然競技プレイヤーは減りますし、そうなると売上は減ります。マジでマイナスしかないよ、お互いにとって。
広まれば広まるほど情報開示に近づくと思うので、どんどん広めてください。
署名もしましょう。
→渡辺雄也選手のサスペンドについて、詳細な説明と証拠の開示を求めます。
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何をいっても物的証拠がある以上、不正をしたというのは覆すのは厳しい
これが現実
↑記事のどこ読んだの? 結論だけ読んでも「不正はしたかもしれないが、その検証方法が不透明すぎる」って話でしょうが。頭大丈夫? WotCに何かもらったの?
通常の刑事裁判なら、渡辺選手が立ち会ってないジャッジだけのデッキチェックでマークドが発覚したとしても、渡辺選手以外が傷をつけることが可能な以上、それだけで有罪を確定できる物的証拠にはならんけどな。
これだけをもって議論の余地はないとか言ってるのは頭おかしい。
そうでなければなんらかの利害関係を持っていると疑われても仕方がない。
判別可能なカード使ってたっていうのが証拠として十分でしょ
「ジャッジや運営がつけた!」っていうならそれを言う側が証拠出さないとダメだよ
マークドスリーブ(渡辺祐也Ver.)発売すればいいと思う。
>>「ジャッジや運営がつけた!」っていうならそれを言う側が証拠出さないとダメだよ
運営・ジャッジが粛々と進行していていたならその主張もわかるが…
良いまとめあったので他所コメから↓
スリーブは公式が配布したもので15Rの公式配信でマークドが無いことは世界中から確認済
16Rはお互い合意の上で引き分けでで対戦が発生しておらずTS8が発表後にデッキチェックが控えているのは周知済み
何故かTS8発表直前にルールにないデッキチェックが発生(ジャッジのルール違反1回目)
それも何故か本人の眼の前でチェックを行わず(ジャッジのルール違反2回目)
デッキを何処かに持ち去ってのチェックで正当性は担保されていない(ジャッジのルール違反3回目)
そもそも対戦外でマークドが存在したとしても対戦ではないので不正でもない(ジャッジのルール違反4回目)
対戦内でマークドが発生しても警告の上で巻き戻したが正しいルールにも関わらず無視して「失格」扱い(ジャッジのルール違反5回目)
これで渡辺氏に問題があったというのは無理がありすぎでは?
過去の試合も調査したって書かれているのが気になるね。
これは他の選手から怪しいって報告されていたのかも。だから予定にないデッキチェックが何度もきたのでは。
かなり厳しい処分だと思うけど、調査の結果やはりそれなりの疑わしい事があったのだろう。
それは渡辺雄也には詳細告げられてるんじゃないの。
過去の試合を調査したとは言っても直近で試合した2人がなんも聞かれてないんだよね