今回は、憂国のモリアーティの主人公、ウィリアムについてご紹介します。


表向きは穏やかなイケメンの数学教授。

しかし裏の顔は、イギリスに蔓延る格差社会を破壊するために、悪に手を染めた”犯罪卿”

普段の優しい姿と、策を巡らせて貴族に罰を下すときの冷徹さのギャップが最高にかっこいい……!


というわけで、憂国のモリアーティのウィリアムについて徹底解説!

プロフィールやかっこいいシーンや名言
をご紹介してきます!

また、ウィリアムと弟のルイスや、シャーロック・ホームズとの関係についてもまとめていきますね。


一部、ネタバレを含むのでご注意ください。







【憂国のモリアーティ】ウィリアムのプロフィールや本名・年齢!



(C)竹内良輔・三好輝


名前:ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ(本名:???)
年齢:21歳
身長:6フィート・0インチ(約182cm。5巻カラーページより。)
職業:数学教授、私立相談役(コンサルタント)



ウィリアムは、イギリスの貴族である「モリアーティ家」の次男。

兄のアルバートと、弟のルイスとともに暮らしています。

頭脳明晰で、21歳という若さでダラム大学の数学教授として教鞭をとっています。



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性格は温厚で、一人称は「僕」

優しい性格と端麗な容姿のため、生徒からも人気です。


また、階級制度が根付いたイギリス貴族としては珍しく、下層民に対しても差別することなく接します。

それどころか、「私立相談役(コンサルタント)」として、貴族に苦しめられる平民の相談に乗ります。


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平民を苦しめる、悪徳貴族による支配。

ウィリアムがそれを解決するために用いるのは――その明晰な頭脳。完全犯罪によって、貴族に罰を下すのです。


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――彼の真の顔は、犯罪で世界を正す”犯罪相談役(クライムコンサルタント)”

罰を下す中で、普段の穏やかな表情を見せることはない。ただ冷徹に、淡々と粛清を下す――。

その容赦のなさと、冷たい目つきがかっこいい……!


犯罪コンサルタントとして貴族に罰を下し続けるウィリアム。

彼が悪に手を染めてまで貴族を殺すのは何故なのか?

ウィリアムの目的と、それに関係する彼の過去についてご紹介してきます。







【憂国のモリアーティ】ウィリアムの目的――犯罪卿となる理由とは


ウィリアムの目的は、「イギリスの腐った階級制度を壊す」こと。



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命の価値は、誰もが同じで、誰もが幸せになる権利があるはず。

……なのに生まれだけで差別が生まれ、虐げられて殺される人々がいる。

ウィリアムはそれを変え、誰もが平等に生きられる美しい世界を実現しようとしているのです。


そのために彼は――ロンドンを犯罪都市にする。


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ロンドンの民にこの制度が歪んでいることを知らしめるような犯罪を起こし、人々を絶望へと叩き落とす。


そして。


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犯罪卿としてそれらを全て手引した、ウィリアム、ルイス、アルバートたち――モリアーティという巨悪が、しかるべき存在に殺される。

そうすることで、貴族と市民の対立を団結へと変える。それこそが、彼の計画なのです。

ウィリアムには、世界を救うために、自らを犠牲にする覚悟があります。……かっこよすぎる。


そして、ウィリアムが何故階級制度を憎むのか……?

それは彼の生い立ちと過去にあります。次はそこについて解説していきますね。






【憂国のモリアーティ】ウィリアムの過去と生い立ち



(C)竹内良輔・三好輝


なぜウィリアムは貴族制度を正そうとするのか?

それには、彼の生まれと過去が大きく関わっていますので、解説していきます。


ウィリアムはそもそも、モリアーティ家の生まれでも、貴族でもなかった。

本名も、”ウィリアム”ではありません。

ルイス以外に身寄りがなく、孤児院で生きてきた。

孤児として、そして相談役として生きてきたウィリアムとルイスは、貴族制度の醜さをずっと見てきたのです。



そして、ウィリアムとルイスは、アルバートによってモリアーティ家の養子に迎え入れられます。


(C)竹内良輔・三好輝


アルバートもまた、身分制度を嫌っていた。

だから、ウィリアムの頭脳ならば、全てを変えられると信じて、ともに歩むことを決めたのです。


……しかし、モリアーティ家の両親や――次男坊である「本物のウィリアム」は権力に浸かりきった悪徳貴族だった。


(C)竹内良輔・三好輝


養子であるルイスたちを虐げる、「本物のウィリアム」やモリアーティ家の人間たち。

彼らを一掃するためウィリアムは周到に、屋敷に火事を引き起こす。


彼は証拠を残さず、完全犯罪で全員を殺し――


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殺した「本物のウィリアム」に変わり、「ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ」になったのです。


なので、ウィリアムという名前は本名じゃありません。

孤児だった時代の名前は本人の口からは明かされていません。

いずれ、ルイスから語られることになるかもしれませんが、現状は謎。


こうして、身分制度を憎む孤児だった彼は、貴族の次男・ウィリアムとして権力を得ました。

明晰な頭脳と、貴族の地位と財産。

理想の美しい世界を実現するための力を手に入れたウィリアムは、今世界を変えようとしている――。



次に、ウィリアムと他のキャラクターの関係についてご紹介しますね。






【憂国のモリアーティ】ウィリアムとルイスやシャーロックたちの関係は?


それでは、憂国のモリアーティのウィリアムと他のキャラクターの関係について。

義賊として活動している彼に好感を持つキャラは多いんですが、

特にウィリアムへの思いが強いのは、弟のルイスと、ライバルとなる探偵のシャーロック。

この二人との関係について詳しく紹介していきますね。


ウィリアムとルイスの関係



(C)竹内良輔・三好輝


まず、ウィリアムのことを一番大切に思っている存在は、間違いなく実の弟であるルイスです。

実の兄弟であり、幼い頃からずっとウィリアムのことを見てきました。


ルイスは幼い頃から身体が弱かった。

……そんな彼の面倒を見てくれたのが、ウィリアムだったから。ルイスはこの上なく、兄を尊敬し、愛しています。


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その証拠として――兄の理想を実現するために――火事が事件であることを疑われないように、自らの顔に火傷を負うことも厭わない。


そして、ウィリアムの方も、間違いなくルイスのことを一番大切に思っています。

ウィリアムはルイスを使用人として扱い――作戦には加えようとしません。

それはルイスだけは、新しい世界で生きていて欲しい。……そう思っていたから。手を汚させないためだったのです。


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しかし、それでも。ルイスはウィリアムと一緒に歩みたい。そう伝えるのです。


(C)竹内良輔・三好輝


「……兄さん。世界が良くなる事は良い事です……。ですが、その世界にウィリアム兄さんがいないなら、僕には何の価値もありません……」

その言葉を聞いて、ウィリアムは再びルイスと共に戦うことを決めました。

……美しすぎる兄弟愛だよ……!最高。







ウィリアムとシャーロックの関係



(C)竹内良輔・三好輝



そして、ウィリアムのことを特に意識する人間がもう1人。

……彼のライバルとなる、シャーロック・ホームズです。

二人は客船で出会い、シャーロックはウィリアムの推理力に惚れ込み、「リアム」と呼ぶようになります。



そして、彼はウィリアムの仕組んだ事件の真実に、唯一近づくことのできた人物です。


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謎を解き明かすことを何よりも愛するシャーロックは、噂の犯罪卿がウィリアムならばどんなに良いか。

ウィリアムのような切れ者と勝負し、追い詰めることができれば……
と焦がれるようになっていきます。


そして。ウィリアムもまた、彼のことを強く意識することになる。

圧倒的な推理力。……それによって、ウィリアムが起こした事件を解決させて、広めさせる。

そして最後には――。


(C)竹内良輔・三好輝


彼に裁かれることによって、理想の美しい世界が実現することを、ウィリアムは望むのです。



それでは最後に、ウィリアムのかっこいいシーンや名言をご紹介します。






【憂国のモリアーティ】ウィリアムのかっこいいシーンと名言まとめ!


それでは、憂国のモリアーティのウィリアムのかっこいいシーンと名言をご紹介します。

原作のどのシーンもかっこいいんですけど、今回は厳選した名言を解説していきます!


ウィリアムのかっこいいシーン・名言:「これは全て僕が企てたことなんです」



(C)竹内良輔・三好輝


1巻より。

初期の頃の決め台詞は、「全て僕が企てたことなんです」

悪徳貴族を罠に嵌め、意のままに操った末の、この言葉と冷徹な悪い表情。めちゃくちゃかっこいいです。


ウィリアムのかっこいいシーン・名言:「捕まえられるなら捕まえてごらんなさい」


4巻より。

列車で偶然出会い、会話するウィリアムとシャーロック。

犯罪卿の話題となり、シャーロックはウィリアムに揺さぶりをかけます


(C)竹内良輔・三好輝


シャーロックにけしかけた犯罪者が、本当に口を滑らせたのかもしれない……。

傍にいたルイスは、シャーロックのことを警戒し、殺そうとするが――。ウィリアムは動じない。

「なるほど……それは面白い主張ですね……。ですがやっていない事を証明するのは不可能です。そして……」


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「”私がやった”と証明するのがあなたの仕事では……?」

と、余裕の表情で切り返すのです。


それに笑って「冗談だ」と言うシャーロック。

「……だけど、そのキレる犯罪卿ってのがお前だったら良いなって思ってたんだよ」

と続けます。それに対して、ウィリアムは。



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「Catch me if you can,Mr.Holmes.

(私を捕まえられるなら、捕まえてご覧なさい、ミスターホームズ)」



と。犯罪卿の表情で言い放ち――。

「……とでも申し上げれば、あなたの気は済みますか?探偵さん」

と、冗談めかす。


ホームズの攻撃に対して一切動じることなく、堂々と犯罪卿の表情で反撃するのが、本当にかっこいい……!






ウィリアムのかっこいいシーン・名言:「答えは変わりません」


12巻より。

犯罪卿としてシャーロックと対面したウィリアム。

シャーロックに捕まり、殺されることで全ての幕を引く。……それがウィリアムの望む形だ。

しかし、シャーロックはそれを良しとしない。


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ウィリアムを自分の望む形で捕まえることを宣言した彼に、再び宣言するのです。


「……その言葉への私からの返事は以前と同じです」


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「捕まえられるものなら捕まえてみなさい、”シャーロック”」

普段とは違う呼び方で彼を呼び、挑発する……!


ウィリアムのかっこいいシーン・名言:「誰も私を止めることはできない」



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未発売の13巻より。

計画の最終段階である、”最後の事件”を始めたウィリアム。

全ての悪徳貴族を殺し、犯罪卿の正体をロンドン中へと明かす。


この国の全ての人間に告げる。
明時、ハーシェル男爵を殺害したのはこの私、
犯罪卿こと
ウィリアム・ジェームズ・モリアーティである。

これは始まりに過ぎない。

私はこの国に救う特権階級を抹殺すると
ここに宣言する。

誰も私を、止める事はできない。



貴族を殺した血塗れの姿で、ウィリアムは街を闊歩する――。


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表情がもう、今まで見たこと無いくらいに冷酷でかっこよすぎる……!

犯罪卿を名乗るのは兄弟3人の予定だったのに、

結局自分一人で名乗って、一人で死んでいこうとあたりも切ないんですよね……。



憂国のモリアーティの原作を読むなら


ウィリアムのかっこよさや、シャーロックとの対決を見たければ、ぜひ原作をどうぞ。

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憂国のモリアーティ コミックス

特に、4巻「Catch me,if you can」の見開きは書籍より電子版のほうが圧倒的にかっこよく映えてるので、個人的にはかなり電子推しです。






まとめ


憂国のモリアーティのウィリアムについてでした。

頭脳明晰で数学教授として教鞭をとり、裏では犯罪卿として貴族を殺す。

普段の優しげな表情からは想像できないくらいに、冷徹な表情がたまらなすぎる……!

特にシャーロックとの探り合いの中で見せる、挑発するような表情が最高にかっこいいです。

気になった方は、ぜひアニメや単行本でご覧になってみてください。


単行本を読むならこちら。

憂国のモリアーティ コミックス





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