2017年48号ジャンプ感想(大須賀玄先生『ゴーレムハーツ』連載開始号)

東京03のお笑いを初めて見たら時間がなくなったので
簡易感想です。

この人たち、すげー面白いな。





【ゴーレムハーツ】感想:大須賀玄先生の新連載



あー、これ、どっかで見たことある。
ちょっと前に読み切りで読んだやつだ。

たしか、その頃は最初からノアがゴーレムとして現れて、マスターは死んじゃってたよね。
今回は過去話から、しっかりストーリーをやるみたいです。
最近の漫画としては、かなり丁寧なつくりをしてますね。

コメディも嫌いじゃないです。
マスターが『俺を殴って気が済むなら好きにしろ!ただアンタの人としての尊厳は失われるだろうがな!』
とか、けっこう面白かった。


ただねぇ、現在のところ死亡臭しかしない。

まず、話の焦点がぼやけてる。
ノアの凄さを見ればいいのか、ノアとレメクの絆を見ればいいのか、そもそも、どっちが主人公なのか。
少年漫画としてはノアが主人公なんでしょうが、今のところ、レメクが主人公としか見えません。

言ってしまえば、ノアには主体性がないので、主人公たり得ないんですよ。

例えば、ONE PIECEのルフィなんて、自分のやりたいことが一話からはっきりしてるじゃないですか。
主人公たるもの、何かしらゴールに向かっていくってのが、すごく大事なんですよね。
一方、ノアにはそれがない。あくまで、レメクに従っているだけです。
これじゃあ、ノアに共感することができません。

別に、オッサンのマスターが主人公なら、それはそれでいいんですけど、
これ、もうすぐ別れが来るよね?
そのあと、ノアが急に主人公として覚醒しちゃうと、今度は逆に今までの流れが壊れる。

作品の雰囲気は統一すべきっていうのは、シューダン!がその身を賭けて証明してくれているので、不安でしょうがないです。


一話を見る限りは、今回の新連載の中で一番きつそうです。
あとは、2話でどこまでやれるかですね。




【ONE PIECE】感想:カタクリの正体


あー、やっぱりかー、嫌な予感はしてたんだよねー。
カタクリがかっこ悪いです。
周りが持ち上げまくってた時点で、こうなる気はしてたわー。

こういうのって、昔の尾田先生なら絶対描かなかったでしょうね。
かっこいいキャラは、かっこいいままにしてたはず。(ドンの部下のギンとか)

でも、最近の尾田先生は大人だから、ただかっこいいキャラ描かずに、こういう二面性をだせるんだろうなー。
キャラ的にはすごい人間ぽくなって、深みが出て面白いけど、私はかっこいいキャラが好きなんで、萎えました。


気を取り直して、見聞色の覇気が発揮されなかったのはなんででしょうね。
そもそも、ルフィの奇襲にも気づきそうなもんですけど。
食事で油断していた?糖分が足りない時は能力が発揮できない?

うーん、わかんないです。


【Dr.STONE】感想:コハク百面相


おーおー、コハクが面白い。
めっちゃ表情豊かです。
やっぱり少年漫画のヒロインは、これぐらい男っぽい方が好きだなー。

前回のフルドライブの感想でもいいましたけど、少年漫画に出る女の子は、
セクシャルアピールよりも、男らしさ、もっといえば、友達のノリが一番大事だと思うんですよね。
異性としての描写が多くなると、作品の雰囲気が壊れちゃう。

サンデーとかマガジンならいいんですよ。サンデーは甘酸っぱさが大切だし、
マガジンはもっと単純に、男が『オンナ』を求めてるんで。

でも、ジャンプっていう雑誌はバトルという名の、子供の喧嘩が基本ですから。
こうやって友達とバカやれるぐらいの女性が作品の質を上げると思います。


で、千空が試合に出る流れもお見事。
千空が戦いにノリノリなのも変ですが、やっぱり、試合となれば主人公として、
戦いに参加して欲しいなーって思いもあったので。

千空が優勝とかは全く期待してないですが(むしろ優勝したら流れによっては読むのやめるレベル)
策略家としてのなんらかの活躍を期待します。



【フルドライブ】感想:ライバル鳴川登場


あ、やばい。真凛がかなり可愛い。

弾が自分の名を広めたいことを察して伊藤さんにおじいさんのことを言わないことにして、
鳴川に面白いおもちゃを見つけたかのように耳打ちして、
弾のためにラバー張ってあげて。

なんだこの子。
天使か。

着替えた服装もムダにエロいと思います。
前回から思ってましたが、この作者さん、かなり女性の服装にこだわりがありそう。


ストーリーラインとしても、主人公が改めて『自分より上にいる奴らを全員ぶっ潰したい』と、
目的をはっきりさせましたし、ライバルキャラも出てきましたし、
かなりいい二話だったんじゃないでしょうか。

これで3話も面白ければ、とりあえず10週打ち切りは回避できると思います。




【僕のヒーローアカデミア】感想:100%のデク


アクションシーンかっけぇ!
怪獣漫画みたいで、すごく迫力あるわー!

ただ、やっぱり”変えられない未来”が頭にちらついて、話に集中できない……。
デク自身は、そんな予言なんでどうでもいいと思ってるんでしょうけど、
私個人としては気になって気になってしょうがない。

結果、デクに感情移入できなくて、漫画と距離を感じてしまいます。

こればっかりは、読者の好みというか、私がこの漫画のメインターゲットじゃないので、しょうがないです。
少なくとも漫画としては、かなり熱くて面白いのは間違いない。


【食戟のソーマ】感想:1本2本3本


とりあえず、男性の手ブラに殺意が湧きました。
黒い奴。隠しきれてねーぞ。


【鬼滅の刃】感想:ネズコ、暴走


ネズコが暴走状態の無敵モードです。
やっば、すごい興奮する。

もちろん、ネズコが”人間側”じゃなくなってしまうという恐怖はあるんですけど、
それ以上に、今までいきがってたやつを、さらに大きな力で蹂躙するというのは、
黒い感情が刺激されていいものです。
いじめっ子の気持ちがわかる……とまで書くと、いいすぎか。


ところで、相手が上弦の月じゃなかったことが明かされました。
うーん、これはどうだろう。
「よかった。ネズコ暴走とはいえ、それぐらいで倒されるようじゃ上弦の月もたかが知れてるよね」っていう気持ちと
「えー、メッチャ、スカッとしたと思ったら、雑魚倒しただけかよー。この喜びをどうすればいいんだよー」という気持ちがせめぎ合ってます。


次の話次第かなぁ。まだなんとも言えない。




【約束のネバーランド】感想:オジサン楽しそう


こんなに掲載順位が低いのも珍しい。
しばらく、楽しげな雰囲気が続きすぎて、サスペンス要素が減ってたからか?


本編では、オジサンがかなり楽しそうにしてます。
いいね。ここまでやられっぱなしでだらしなかったので、ようやく本領発揮でしょうか。

最終的には倒すなり、和解するにしても、現時点では敵。
敵は、強くないと、倒しがいが無いですからね。

暫くは、オジサンの強さを見たいものです。



【ぼくたちは勉強ができない】感想:文乃にしては珍しいミス


う~~~~~~~~~~~ん…………。
評価が難しい。

慌てる文乃は可愛かったし、
小美波先輩の正論にはすごい笑ったし、(知るかコラ。くだらないことで勉強の邪魔するな)
先生は相変わらずすごく可愛いかったし、(成幸の到来を自慢してたらラーメンが伸びちゃった所とか)
伝言ゲームのオチもキレイでした。

ただねー、国語が得意な文乃が、こんなうっかりミスするのかー、と思うと、ちょっと萎えますねー。
いや、わかるんですよ。ラインを推敲する余裕もないくらい焦ってるっていうのは。
でも、返事がほしいなら、何回か携帯見るよね?
流石に何回も見れば気づくよね?

話の都合で、うっかりミスしたようにしか思えません。


バトル漫画でいえば、敵が工夫したわけでなく、
主人公サイドがうっかりミスでピンチになるようなものです。
うっかりでピンチになったのを助かっても、
「そもそもお前がミスしなければよかったんだろうが」ということで、あんまり楽しめないです。

感情的には面白い話でしたが、論理的には厳しい回でした。


【火ノ丸相撲】感想:刃皇って誰だよ


やべぇ……面白くない…………。
あのですね。今回の話は、ラスボスが刃皇じゃないですか。

刃皇といえば、第一部のラスボス、草薙のお父さんです。
今となっては珍しい、日本人の横綱です。
44回優勝している大力士です。

……全部、言葉で説明された”設定”なんです。

言葉で説明されただけじゃ、刃皇がどんな奴かわかりません。
今回の試合を除けば、「地震を自分で止められると思ってる、ちょっとおかしい人」ぐらいしか、ちゃんとした描写がありません。
これじゃあ、『引退します!』とか言われても、フーン、って感想しか出てきません。

例えば、グラップラー刃牙のラスボス、範馬勇次郎は、かな~り長い時間をかけて、ラスボスとしての風格を育ててきました。
ボクシングジムを襲うところから始まり、
ムエタイ選手をデコピンで沈め、
数々の猛者を同時に相手して、理不尽に勝利してきました。

これだけの敵、倒さなきゃ!って気持ちになります。

でも、刃皇は、特に何もしてない。
ただ、設定として、王者というだけ。
すごく極端なこと言えば、貴方がいなくなったところで、別にどうでもいいです、としか思えません。

この温度差のせいで、楽しめないですね。





【斉木楠雄のΨ難】感想:え、終りが近いの?


ループを終わらせるフラグがたちました。
おいおい、勘弁してくれよ。
映画化もしたし、これからだろ?

まぁ、よくあるやめるやめる詐欺だとは思いますが、
大好きなマンガだけに、ちょっと怖いです。


【青春兵器ナンバーワン】感想:エージの表情がいい


この漫画を読んで、初めて「上手いなー」と思いました。
何がって、エージの表情ですよ。

今回の話の3P目で、エージがまるで職人と言うか、オッサンみたいな顔をしてるじゃないですか。
なんでだろう、こんな顔するやつだっけ、って思いながら読み進めると、エージが鍋奉行。
すっげぇ地味なんですけど、表情がすごくいい伏線になってます。

この漫画って毎回誰かがおかしくなるのが基本パターンだと思うんですけど、
歯医者の回とか、かなり唐突でした。
でも、今回はエージがおかしくなるのに、しっかりと下準備があった。

これは、明確な進化ですよ。
感動しました。

ところでエージ、周りを見ることも覚えろ。


【ゆらぎ荘の幽奈さん】感想:定期的な委員長ヘンタイ回


相変わらず宮崎さんは妄想たくましい。
『どうぞごゆっくりぃぃ!!』じゃないよw
むっつりすけべにもほどがあるよw


(C)ミウラタダヒロ




冷静に、ジャンプ史上一番の痴女じゃないでしょうか?
この娘より性欲の強いヒロイン、誰かいたっけ?

Q:なんで!?なんであたし、いつもこんな目にぃぃぃ!?

A:エッチだから


【シューダン!】感想:??????????????


…………?

………………?


……………………………………は?


え、わかんない。何もかもわかんない。
まず、ソウシの感情がわからない。
ソウシがなんで頑張ってんのか、私もずっと疑問だったんですが、
どうやら、”ナナセが諦めてないから”らしいです。
皆が頑張れるのも、ナナセがいるかららしいです。
何もかも、ナナセのおかげらしいです。
……なんで?

煽ってるとかじゃなく、マジで疑問。
ナナセ、そこまで皆に影響あたえたっけ?
そりゃ、一話でソウシと会話したり、色々ありましたけど、
そこまですごいことしてたっけ?

あと、ソウシが急に『あいつはうちの、勝利の女神だからよ……』とかいい出しました。
誰だよ、お前。
そういうこというキャラでもないでしょ。君は普通に、ぬる~く、なんとなく、サッカーやってるだけの子だったでしょ。
場の雰囲気だけで喋らないで頂きたい。

細かいところでいうと、コーチのアドバイスも意味が分からない。
『ミト!お前はソウシに次ぐ俊足だ!いわば黒い雷神、ブラックサンダー!』
適当か。
ミトがブラックサンダーなら、ソウシは何なの?光?光なの?


他のアドバイスも『お前もオールラウンダーだ!』とか、
『言うことねぇよ!』とか、
頼むから、コーチの仕事をしてくれ。


これで自信がつくほど、小学生は頭が悪くないと思います。

最後にヤマトが決めるのもわからない。
君、基本ノーコンでしょ。なんでこの一番大事な時に決めれるの?
てか、そこで主人公なり、持ち上げられてたナナセが決めないのかよ!

リアリティを求めるなら、ヤマトが決めるのはおかしいし、
物語、エンタメとして見るなら、主人公に決めてほしいところです。

……せめて次回、『ヤマトが決められたのはソウシのおかげ』みたいなフォローが欲しい。


話の展開的に、打ち切り臭がすごくて、期待しにくいですけどね





【ROBOT×LASERBEAM】感想:こっちはこっちで打ち切り臭しかしない


先輩方の活躍が、いっさい描写されずに終わりました。
えええ……じゃあ、何のために学校対抗戦で、ちょぼちょぼ描写したの……?

うーん、この作者さんって、黒子のバスケの頃から、『仲間との絆』をかなり重要なテーマに持ってくる方だと思うんですけど、
そのテーマと、ゴルフという題材が、アンマッチだったんじゃないかなぁ?
ゴルフはどこまでいっても個人競技なんで、わざわざゴルフ部とかやらないで、
もっと早くから、プロ編をはじめるぐらいでよかったように見えます。

もしくは、キャディとの絆を中心に描くとか。

打ち切りが決まって展開を巻いてる確立が高いですが、一応、ここからの巻き返しにも期待します。
素直にプロとして、個人競技をしっかり描くなら、かなり面白くなるはずですからね。


【クロスアカウント】感想:主人公の魅力の無さ


今週読んで、ようやくこの漫画のつまらない理由の本質がわかりました。
大地くんが、驚くほど主体性がありません。

彼にあるのは、それこそ『有害君』として、SNSの中と、アイドルファンの時にある熱心さだけです。
”クロスアカウント”というタイトル通り、アカウントの中での輝きだけが、大地の武器です。

でも、ストーリーはそれとは真逆です。
菜乃花はともかく、真麻との間には、アカウントを通した絆がありません。
なのに、真麻といい雰囲気になっても、わけがわからないんですよね。
しかも、大地自体が、真麻とつきあいたいわけでもない。
ただ、好かれてるだけ。いわばあて馬ですよ。

あて馬なのに、真麻の描写が多すぎて、なんの漫画かわからない。
真麻かわいいなーとか思っても、大地がその気がいっさいないので、ラブコメにもなんにもなってないですよ、これ。

例えば、ゆらぎ荘の幽奈さんは、あくまで主人公は、多くの人を助けたい!という志があります。
その延長線上に、幽奈や、周りの女の子を助ける、という選択肢があります。
そして周りの女の子は、そんなコガラシ君が大好きなんです。

でも、大地には志がありません。
真麻を一話で助けたのも、いわば、倫理観というか、世間の一般常識にしたがった程度の行動ですよ。
いわば、自主性はあっても、主体性はないんです。

主体性は、自分の生きる道を自分で決めるという、ルフィみたいなタイプ。
自主性は、人に言われたこと、常識的なことに積極的にとりくむ、いわばただの優等生。

ただの優等生じゃ、主人公はやれません。
真面目なだけじゃ、面白くないですよ。


ベスト3と打ち切りレース


ベスト3


1位、鬼滅の刃(暴走モードがかっこよかった)

2位、Dr.STONE(コメディもカタルシスもありました)

3位、フルドライブ(二話としては、かなりキレイなお話。三話も楽しみです)


打ち切り候補


1位、クロスアカウント(話を巻いてる。終わりそう)

同率1位、ROBOT×LASERBEAM(話を巻いてる。終わりそう)

同率1位、シューダン!(話を巻いてる。終わりそう)

急に混戦になりました。
今回は腹ペコのマリーと磯兵衛が終わったので、終わるのはせいぜい、1つか2つ。
どれも終わりそうで、まったく予想がつきません。

本命がクロスアカウント、
個人的希望はシューダン、
大穴がROBOT×LASERBEAMでしょうか。


この3つで比較すると、まだROBOT×LASERBEAMは希望がありそう。
早めの急展開でテコ入れ、浮上を狙ってるように見えます。
ただ、来週終わっても全くおかしくないので、かなりの混戦になってると思います。

来週どうなるか?注目です。






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