今回は、3月のライオンの最新話・199話
のあらすじと感想を語っていきます。
17巻のネタバレを含んでしまうので、
苦手な方は199話が掲載されている、
ヤングアニマル 2023年No.3を読んで下さい。
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3月のライオンの最新話・199話のあらすじ・ストーリー(ネタバレ注意)
故郷から届いた手紙を眺めながら、
島田は手放してしまった
彼女との日々を思い返し、胸を痛める。
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199話(ヤングアニマル 2023年No.3収録)より
(C)羽海野チカ・白泉社
しかし、それを諦めてでも追い求めたものを、
手に入れるために走り続けなければいけない……と、
彼はそれを見るたびに駆り立てられる。
そんな感傷を騒がしい重田たちに壊されつつも、
彼らと一緒にいることさえ、
思うように進めない自分を誤魔化そうとしているのでは……
と思い悩んでしまう。
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199話(ヤングアニマル 2023年No.3収録)より
(C)羽海野チカ・白泉社
しかしそのとき、島田のもとに
更に騒がしい人物が現れて……!?
3月のライオンの最新話・199話の感想(ネタバレ注意)
ここからは感想を語っていきます。
3月のライオン199話の感想:島田さんの苦悩が痛いほど伝わる回
生きることは苦しむことであり、
生き続けることはその苦しみの中に何らかの意味を見出すことだ。
――ニーチェ
そんな言葉が思い返されるほどに、
鬱屈とした、
それでいて、とても島田さんらしい回でした。
いよいよ、桐山の対局が近づく中、
島田さんは、様々なことに悩み、苦しみ、悔やんでいるように見えます。
桐山に、わざわざ塩を送り続けたこと
5年前に、恋人と別れたこと
そもそも、プロ棋士という道を選んだこと……
この悩みは、今に始まったことではなく、
もっとずっと前から、島田さんの心を蝕んでいたのでしょう。
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彼女と一緒になった人生を夢で見る島田さん
4巻より
(C)羽海野チカ・白泉社
こういった悩みは、私にも覚えがあります。
私はフリーランス(自営業)という仕事を選択したのですが、
やりがいはあるものの、生活が余り安定しません。
そんな中、
同年代の人間が次々と結婚したり、
会社づとめの中で安定した生活を積み上げていっているのをみると、
「自分の人生は本当にこれで良かったのか?」
と思わずにはいられません。
もちろん、こういった悩みは
私だけのものではなく、
あらゆる人が悩むことなのでしょう。
人生は選択の連続です。
進学、
就職、
恋、
結婚……
あらゆる人生の岐路で、人々は悩み、
そして、過ぎ去った選択に思いを馳せ、後悔しながら生きているのでしょう。
ただ、そんな中でも特に、
島田さんの後悔は大きそうです。
なにせ、自分が将棋で上に進みたい、宗谷名人を超えたい、と思う中で、
わざわざ桐山たちを育て、自分の時間を削っているのです。
その事実に直面したとき、
彼はいよいよ、自分を「いい人ぶりたい」だけの怠惰な人間だと、
自己否定を始めてしまいます。
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自らに否定的な問をぶつける島田開
199話(ヤングアニマル 2023年No.3収録)より
(C)羽海野チカ・白泉社
こういった悩みを抱えることは、
勝負の世界で生きるプロ棋士としては至極まっとうなのでしょう。
島田さんはもっとシビアに、
もっとストイックに、
勝負と勝利にこだわるべきなのかもしれません。
しかしそれでも、
私は島田さんには、
今のままでいてほしい、
今のままでいいよ、と言ってあげたいです。
というのも、彼の本質は、
作中における他の多くの棋士と違って、
誰かのために頑張れる人だと思うのです。
彼は、どこぞの元棋竜のように、モテたいなどの自己顕示欲で将棋は指しません。
どこぞの名人やその名人のライバルのように、自らの知的好奇心が一番のエンジンでもありません。
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承認欲求に忠実なオジサン
12巻より
(C)羽海野チカ・白泉社
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知的好奇心モンスター(宗谷名人と土橋九段)
9巻より
(C)羽海野チカ・白泉社
島田さんは、今もなお、
応援してくれている故郷の人のために戦っています。
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激しい勝負の世界に苦しみながらも、故郷の人々を裏切らない一心で戦い続ける島田開
4巻より
(C)羽海野チカ・白泉社
こういった、『誰かのために戦う』という姿勢は、
もしかしたら、勝負の世界では不純なのかもしれません。
他人をモチベーションに頑張るなぞ、弱者の姿勢だと笑われるかもしれません。
もっと、自分の欲望(エゴ)のために戦えよ!
自らの知的好奇心を大事にしろよ!
と、勝負強い方々は思われるかもしれません。
それでも、私は思うのです。
誰かのために戦おうとする力は、
自分のために頑張るのと同じか、
それ以上に強いのだと。
他人をモチベーションにすることは、決して不純な動機ではないと。
むしろ、人生という長い戦いは、
一人で歩くには、あまりにも長くて、苦しすぎて、
自分のためだけではなく、誰かの思いを背負うことこそが、
最も大切なことなのだと。
だって、いるじゃないですか?
島田さんや宗谷名人よりも、もっと長く戦い、
たくさんの人の思いを背負うことで、
勝ち続けている人間が
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他人の思いという”呪い”を”力”にする柳原棋匠
8巻より
(C)羽海野チカ・白泉社
――案外、島田さんの進む先は、
柳原棋匠のような道なのかもな、とふと思いました。
しかし、こんな風に島田さんが苦悩する中、零達は呑気なものですね(笑)
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島田の悩みなど知る由もない桐山零(※次の対局相手です)
199話(ヤングアニマル 2023年No.3収録)より
(C)羽海野チカ・白泉社
でも、この重い悩みと、軽いノリのギャップこそ、
3月のライオンの良さなんだなぁ、としみじみと感じました(笑)
最近は休載も短めで、早めに続きが読めて嬉しいです。
次回も楽しみですね♪
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まとめ
3月のライオンの199話の感想でした。
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