テラフォーマーズの最新話・62話「A SUSTAINABLE ABNORMALITY 開発の本能」のあらすじと感想！（ネタバレ注意）

ヤングジャンプ 2024 No.28で連載された、テラフォーマーズの62話「A SUSTAINABLE ABNORMALITY 開発の本能」のあらすじと感想です。

一部ネタバレを含んでしまうので、苦手な方はヤンジャン！でお楽しみください。

前回は、ハンニバルが『天異変態』……！？

1 テラフォーマーズの最新話・62話「A SUSTAINABLE ABNORMALITY 開発の本能」のあらすじ（ネタバレ注意）
2 テラフォーマーズの最新話・62話「A SUSTAINABLE ABNORMALITY 開発の本能」の感想（ネタバレ注意）
3 テラフォーマーズの62話やこれまでを読み返すなら
4 まとめ

テラフォーマーズの最新話・62話「A SUSTAINABLE ABNORMALITY 開発の本能」のあらすじ（ネタバレ注意）

「天異変態」したハンニバルは、テルムス・アクウァーティクスの力により、DNA情報の理解と高速複製を可能とする。
――すなわち、特性をコピーすることが可能だった。
彼はこの力により、「知りたい」という欲求を満たしていた。

62話より
（C）貴家悠・橘賢一・集英社

彼は蝦蛄の力を使い、サムライソードの左腕を引きちぎる。
そして、彼女とその姉をなぜ買ったのか、その理由を語っていく。
全ては、「知りたかったから」だ、と――。

テラフォーマーズの最新話・62話「A SUSTAINABLE ABNORMALITY 開発の本能」の感想（ネタバレ注意）

ハンニバルがいいキャラすぎる

なんだろうなー。これまでも好きだったんだけど、今回の話でよりいっそう好きになった。

理由は色々あるんだけど、とりあえず、行動原理がめっちゃわかりやすいってのがいいよね。テラフォのキャラって割と登場人物も多いし、その動機も複雑だったりするんだけど、ハンニバルはただ知りたかっただけっていう、知的好奇心が動機なのが、凄くシンプルでわかりやすい。

ただ「自分が知らない、想像がつかない」が行動原理
62話より
（C）貴家悠・橘賢一・集英社

Q,M.O.手術に乗り気じゃなかったのに、自分の『テルムス・アクウァーティクス』細菌の能力を気に入ってる理由は？
→A,一種類じゃなく、いろんな生物の特性を知れるから

Q,サムライソードの姉を食べた理由は？
→A,その味を知らなかったから

Q,わざわざこの場で逃げればいいのに、戦い続ける理由は？
→A,まだ知らないシャコやテッポウエビの特性を知れるから

すべてが「知りたい」につながってるから、何考えてるのかがすげーわかりやすい。

加えて、僕はこのテラフォーマーズって漫画が気に入ってる一番の理由の一つが、「動物の雑学が知れるから」なんですが、その自分のこの漫画に対する楽しみ方と、ハンニバルの行動原理がかなり近いのよね。別に知らなくてもいいシャコの雑学を知れるとなんか嬉しいんだけど、その楽しさと、ハンニバルの欲求がかなり近いので、その点だけでいえば凄くこのキャラに共感できる。

些細なことでも知らずにはいられないハンニバル氏
62話より
（C）貴家悠・橘賢一・集英社

テラフォのキャラって、割と崇高な理念や動機のあるキャラが多くて、（それは勿論、素晴らしいことなんだけど）、あまりに自分の価値観と遠すぎていまいち共感できなかった。逆に、ゴキブリも論外。何考えてるのか分からなさ過ぎる。

そんな中、このハンニバルは倫理観のイカれているクズ野郎ということを除けば、その動機は知りたがりの小学生そのものなわけで、そういう意味でわかりやすく、みてて面白いキャラですね。

そのうえで今週は、ラストの慶次がひたすらにカッコよすぎた！！

慶次、キレた!!
62話より
（C）貴家悠・橘賢一・集英社

あの慶次がここまでキレるのはかなり珍しいけど、それも納得。正直、ハンニバルは人間社会で野放しにしていい存在じゃないよね。知識欲があって倫理観がイかれてるだけでもやべーのに、そこに加えてなんでも自由にできる権力と財力があるからな……。世の中、やべーことを内心で考えるだけなら自由ですが、それにブレーキがかからないのも、実際に実行できちゃうのもひたすらにやべーよ。何しでかすかわからん（すでに果てしなくやらかしてんだけどさ）。

能力的には単純に慶次が不利（もともとの肉体スペックも、能力の種類でも）ですが、ひたすらに慶次が積んだトレーニングという名の努力が、ハンニバルという名の才能に勝ることはできるのか？

昔の少年漫画っぽい対立にもなってきて、凄く熱い展開で、テンション上がります。

かなり先が楽しみですが、次回は7/4とまた3週間後……。焦れったいけど、こればっかりはしょうがないかなー。

ずっと休載よりは、こんな風にゆっくりでも定期的に掲載してくれる方が個人的には嬉しいので、作者さんには健康的に、長く連載してほしいなぁと思います。