今回は呪術廻戦の143話から始まった「死滅回游」について。
羂索(加茂憲倫)が作り出した呪術師たちの殺し合い。
……なんですけど、とにかくルールが難解!
泳者って誰、どこまでを指すの? 加茂憲倫(羂索)は何が目的なの? 何をしたら勝利なの?
といったことを整理して解説していきます。
また、唯一加茂憲倫側のリスクである「ルールの追加」を利用して、彼の企みを邪魔する方法について考察してみました。
単行本17巻に収録される146話のネタバレを含みます。苦手な方はご注意ください。
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加茂憲倫の正体(145話までのネタバレ注意)についてはこちら。
→【呪術廻戦】羂索(けんじゃく)を解説!加茂憲倫・偽夏油の正体!虎杖を作った目的や裏梅や宿儺との関係を考察!(145話ネタバレ注意)
目次
【呪術廻戦】死滅回游のルール(総則)を解説!各ルールの意味・目的とは?
(C)芥見下々・集英社
まずは、死滅回游のルール・総則について解説していきます。
ルールの全文は以下のとおり。
1.泳者(プレイヤー)は術式覚醒後、十九日以内に任意の結界(コロニー)にて、死滅回游への参加を宣誓しなければならない。
2.前項に違反した泳者からは術式を剥奪する。
3.非泳者は結界に侵入した時点で泳者となり、死滅回游への参加を宣誓したものと見做す。
4.泳者は他泳者の生命を断つことで点(ポイント)を得る。
5.点とは管理者(ゲームマスター)によって泳者の生命に懸けられた価値を指し、原則術師5点、非術師1点とする。
6.泳者は自身に懸けられた点を除いた100得点を消費することで管理者と交渉し死滅回游に総則を1つ追加できる。
7.管理者は死滅回游の永続に著しく障る場合を除き、前項によるルール追加を認めなければならない。
8.参加または点取得後、十九日以内に得点の変動が見られない場合、その泳者からは術式を剥奪する
全部で8項目のルールがあります。大雑把に分けると、以下のような構成になっています。
4~5と8の項目:「プレイヤーの行動、得点」に関するルール
6~7の項目 : 「プレイヤーによるルール追加」に関するルール
ここからは、8個のルールのそれぞれの意味や目的、分かることなどを詳しく解説していきます。
死滅回游のルール・総則1:泳者(プレイヤー)の強制参加
まず、死滅回游に参加しなければいけない、泳者(プレイヤー)という存在について。
その資格を持つ者は、「結界(コロニー)」と呼ばれる場所で参加表明をする必要があります。
ここで言う「泳者」とは、加茂憲倫が”マーキング”した1000人以上の人間のこと(「術式覚醒後」という表現より)。
(C)芥見下々・集英社
加茂憲倫は、呪力・術式を持たない非術師に細工をし、呪術師に仕立て上げるということをしていました。
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そういった存在は、「あ、俺は今呪術使えるようになったな」って思ったら、19日以内に、この「死滅回游」に強制参加させられるということです。
その参加表明には、「結界」と呼ばれる場所へ向かう必要があります。
しかし、その結界がどんなものなのか? どこにあるのか? どれだけあるのか?
そういったことは、現時点ですべて不明となっています。
死滅回游のルール・総則2:泳者の不参加によるリスク
次のルールは、泳者にあたる存在が「参加しなかった」場合のリスク・ペナルティを示しています。
強制参加なんだけど、「やりたくない」「もたもたしてたら19日を過ぎちゃった」ってときには、術式を奪われてしまいます。
「加茂憲倫に勝手に術式与えられただけだし、なくなっても問題ない……」という考え方もできますが、後のルールを見ていくと、そうとも言ってられません。
死滅回游のルール・総則3:加茂憲倫関係者ではない人間の参加
泳者(プレイヤー)は加茂憲倫によって術式や呪物を与えられた存在のことを指していました。
が、このルールにより結界に入った瞬間、非泳者も強制的に死滅回游へ参加させられてしまいます。
非泳者に「呪術師」「非術師」の区別はなく、誰であろうと参加させられてしまいます。
死滅回游のルール・総則4:得点方法
ここからは、プレイヤーができる、するべき行動が明記されたルールになります。
泳者がすることは、「他の泳者」を殺すこと。それによってポイントが得られる。
やること自体は非常にシンプルです。
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目的は「泳者が呪力への理解を深めるため」。ただそれだけです。後でまた詳しくまとめます。
死滅回游のルール・総則5:得点配分、種類
泳者は、他の泳者である呪術師を殺せば5点、非術師(術式を持たない存在)を殺せば1点を得られます。
ただし、これは原則なため、倒した相手によっては「もっと強いから10点あげる」とか「死にかけだったから0.5ポイントで」みたいに、変わってしまう可能性もあります。
また、無関係の非泳者を倒しても意味はありません。
死滅回游のルール・総則6:死滅回游へのルールの追加
「他の泳者を倒してゲットしたポイントは何に使えるの?」ということについてのルール。
100ポイント――つまり術師なら20人、非術師なら100人を殺すことで、ルールを追加することができます。
自分の術式に有利な戦闘条件をつける、ポイントのゲット方法を追加する、ポイントによる報酬を追加する、みたいなことができます。
ここまでは泳者側が一方的に不利、危険なルールだったわけですが、
この「追加ルール」に関しては加茂憲倫側がリスクを負っている形になっています。これによって「縛り」が成立しているのかも。
ともかく、加茂の目的を邪魔するならこの追加ルールを上手く使うことが鍵になるでしょう。
死滅回游のルール・総則7:追加ルールの条件
ただし、泳者による追加ルールには条件があります。
それは、「死滅回游の永続を大きく邪魔するルールはダメ」というもの。
「誰かが何ポイント集めたら終わり」みたいな、ゴールを設定するルールはアウト。
ここから考えると、加茂憲倫はこの死滅回游をとにかく長く続けたい、ということになります。
逆に、それ以外ならなんでもOK。
「永続に著しく障るとダメ」という言い方なので、直接的ではない妨害もできると考えていいでしょう。
死滅回游のルール・総則8:参加・及び継続に関するルール
最後に、死滅回游に参加する泳者を強制的に動かすルールです。
参加してから何もしていない、最後に殺してからしばらく誰も殺していないプレイヤーは術式を剥奪。
要するに、やる気のないやつは一生呪術を使えなくするよ、ということですね。
これによって、プレイヤーたちは誰かを殺すべく、戦い続けなければいけない……という状態に陥ります。
以上が死滅回游の基本的なルール・総則の解説となります。
ここからは、結局これはどうなってるの? どういう意味なの? という謎や分かりづらいところを掘り下げて解説していきますね。
【呪術廻戦】死滅回游のルール(総則)を解説!加茂憲倫の目的や分かりづらいところを補足・考察!
次に、死滅回游のルールをもっと深堀りして解説していきます。
加茂憲倫がこの死滅回游で何をしたいのか?ってことなど、ルールには直接書かれていない、不明点を考察してまとめました。
死滅回游のルール・分かりづらいところ:加茂憲倫(羂索)の目的
(C)芥見下々・集英社
まず、加茂憲倫(羂索)が死滅回游を通して、何をしたがっているのか? という目的について。
現時点で明らかな加茂憲倫(羂索)の目的は、「人間や呪力の可能性を探求する」こと。
そのために、全人類を天元と同化させ、進化を強制しようとしています。
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そして、その前段階として死滅回游が必要となります。
死滅回游は日本の人間を彼岸へ渡す儀式。
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死滅回游によって人間を呪力に慣れさせ――万全の状態で、人間と天元の同化を目指す、というのが羂索の計画となっています。
現時点で分かっている羂索の目的はそこまで。
単に知識欲だけでそこまでしているのか?進化した泳者の術式を抽出、剥奪することで自分のものにしようとしているのか?
などなど、死滅回游で生まれた新たな可能性をどうするのか、というところはまだ不明です。
死滅回游のルール・分かりづらいところ:泳者と非泳者の定義、加茂憲倫関係者以外について
死滅回游に参加する、泳者、非泳者の定義について。
泳者(プレイヤー)
加茂憲倫によって術式、呪物を与えられた、元非術師が初期参加者。
彼らに加えて、「結界」と呼ばれる場所に入ると、術師だろうが非術師だろうが強制参加。
非泳者
加茂憲倫によって術式や呪物を授けられていない。その上で、結界にも近づいていない存在。
※泳者、非泳者ともに、「呪術師」であるか「非術師」であるかは関係なし。
死滅回游のルール・分かりづらいところ:管理者って誰?
死滅回游のルールを司る、管理者とは誰なのか?
これは羂索自身ではなく、死滅回游のプログラムそのものを指します。
そのプログラムとプレイヤーをつなぐのが、「コガネ」と呼ばれる式神。
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コガネは各プレイヤーに1体憑く式神で、ゲームマスターへアクセスする「窓口」のような役割を担います。
死滅回游のルール・分かりづらいところ:結界(コロニー)って?
結界(コロニー)とは、全国に10箇所存在する、彼岸への境界を結ぶ場所。
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死滅回游を行うことによって、彼岸への境界がコロニーに近づき……
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日本全国の人間が彼岸へと渡る。結果として、日本全土に”呪力への慣らし”が完了する、という流れになります。
死滅回游のルール・分かりづらいところ:術式の剥奪によるリスクってあるの?
そして、参加しなかった場合に起こるペナルティ、「術式の剥奪」について。
これは、家入先生の考察によると、そのまま死を意味するルール。
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もし直接的に死なないとしても、命が狙われやすくなります。泳者であることは変わらないまま、防衛手段を失うので他の泳者のいいカモです。
術式が消えて「非術師」――つまり1ポイントになりますが、楽に雑魚狩りで1ポイント稼げるなら狙うプレイヤーもいるでしょう。
そしてもう一つは、結界内に入ってしまった呪術師の場合。
強制的にプレイヤーにさせられ、戦わないと呪術師の生命である術式を奪われる。これはヤバい。
御三家の術師とかの場合、死よりひどいかもしれません。
というわけで、「術式の剥奪=死」というルール。
もしそうじゃなくても、他のプレイヤーから狙われます。
そしてもっと悲惨なのは加茂憲倫関係者ではなく、結界に入ってしまった術師。
彼らは呪術師として最も大切なものを奪われるという、重すぎるリスクを背負わされます。
死滅回游のルール・分かりづらいところ:泳者の勝利・解放条件は?
そして最後に、この死滅回游ってプレイヤーは何すればいいの?ということについて。
ゲーム風のルールなので、勝利条件のようなものがあるはず……。と、思うかもしれないんですけど。これ多分ないです。
というのも、加茂憲倫は「死滅回游の永続」を望んでいます。
つまり、終わることなく続ける必要がある。おそらく、最後の一人になろうが追加の術師を増やすでしょう。
「呪力、人間の可能性を追求する」という目的から考えて、少なくとも彼が満足するまでは終わらない可能性が高いです。
何より、泳者の解放条件は一切設定されていません。
いくら殺そうが、19日以内に殺さなければ術式剥奪。これはつまり、ずっと戦い続けてねという意志にほかなりません。
なので、プレイヤーになった以上殺し合うか、術式を失った上で逃げ続けるか、という二択を一生強いられることなります。
以上が、死滅回游のルールや目的の補足解説となります。
次に、現時点で判明している死滅回游の泳者(プレイヤー)についてご紹介します。
【呪術廻戦】死滅回游の現時点で判明している泳者(プレイヤー)一覧
次に、現時点で判明している死滅回游の泳者について簡単にまとめます。
死滅回游の泳者(プレイヤー):伏黒津美紀
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伏黒の姉である津美紀は、加茂憲倫によって術式を与えられました。
ずっと眠っていましたが、渋谷事変の際、偽夏油が無移転変を発動。それによって目覚めました。
死滅回游の泳者(プレイヤー):来栖華(くるす はな)
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来栖華は、「天使」を名乗る千年前の術師。
彼女の術式は、「あらゆる術式を消滅させる」もの。
現在は、東京の東側にある結界にいることが分かっています。
獄門疆を無力化し、五条悟の封印を解くための鍵となる存在です。
死滅回游の泳者(プレイヤー):髙羽史彦(たかば ふみひこ)
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髙羽史彦(たかばふみひこ)は、売れないお笑い芸人。
「七三」というワードから、術式はナナミンと同じく「十劃呪法」?
死滅回游の泳者(プレイヤー)?:弁護士バッジの男
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泳者とは明言されていませんが、死滅回游に言及されているページで一人の男が描かれています。
黒い服に、弁護士バッジらしきものをつけています。
高専のバッジや制服の襟とは別デザインなので、高専関係者ではないでしょう。初期泳者なら元非術師のはずですしね。
死滅回游の泳者(プレイヤー)?:虎杖悠仁
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虎杖もまた、加茂憲倫によって作られた存在なので、泳者である可能性があります。
ただ術式は持っていないため、「術式覚醒後」という条件を満たさなければプレイヤーにはならないでしょう。
とはいえ、伏黒に頼まれて津美紀を助けるとなると、泳者になるという選択をとりそうです。
……ここまでが、死滅回游について分かっていることの解説でした。
ここからは、加茂憲倫の目的を邪魔するとしたら、どんな追加ルールを作るべきか?ということをちょっと考察してみましたので、それをご紹介します。
【呪術廻戦】死滅回游に追加するべきルールとは何か?
(C)芥見下々・集英社
最後に、虎杖や伏黒が参戦、加茂の目的を妨げるにはどうすればいいのか?
唯一の穴といえる、「追加ルール」をどう使ったらいいのか? ということを考察してみましたので、それをご紹介します。
死滅回游へ追加したいルール1:死者の蘇生、救助による得点
次に、反転術式などによって「命を助ける」ことに、殺すこと以上の価値を与えるルール。
助けたら15ポイント、とかになれば、殺し合いは緩和されそう。
ただし、結局助けるためには傷ついていないといけないため、戦う→治す→戦うみたいなことになって収拾がつかないかも。
死滅回游へ追加したいルール2:管理者や加茂憲倫の泳者化
(C)芥見下々・集英社
まずひとつは、管理者である加茂憲倫(およびその中身)を泳者側に引っ張り出すこと。
これによって彼を倒す→死滅回游という縛りを解除するという計画が立てられるかもしれません。
問題点は、彼が死ねば縛りは解けるのか?という点。ここは設定次第なので、ちょっとなんとも言えません。
死滅回游へ追加したいルール3:結界内の呪物の破壊の強制
そして最後に、「敗者が結界内に持ち込んだ呪物は、勝者が破壊しなければならない」「結界内にある、体内に取り込んでいない呪物はすべて破壊しなければならない」といったルールの追加。
これに何の意味があるのか? ということなんですが……
(C)芥見下々・集英社
なんとか加茂憲倫の持つ特級呪物、獄門彊を結界内へと持ち込ませることによって、五条先生解放のチャンスを作るという作戦です。
上の加茂憲倫をプレイヤー側に引っ張り出すルールと組み合わせれば、けっこう面白い作戦が立てれそうです。
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まとめ
呪術廻戦の新たな戦い、死滅回游のルール(総則)についての解説・考察でした。
加茂憲倫は自らの探求のためにこの死滅回游を実行。非術師を術師に仕立て上げ、彼らを殺し合わせて呪力の新たな可能性を探求します。
彼にマーキングされた津美紀のような存在や、結界に近づいた人間は強制参加。
殺さなければ術式を剥奪され死亡する。地獄のような殺し合いです。
ただ、100ポイント貯めればルールの追加が可能。これが抵抗する鍵となりそうです。
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