この記事では、ヤングエース 2025年9月号に連載された、文ストの本誌最新話・124.5話「虎はいつだって 後篇」のあらすじと感想を語っていきます。
ネタバレを含んでしまうので、まだ読んでない方は雑誌を読んでからご覧ください。
前回、敦の覚醒で芥川を救出！そして、神人に遂にトドメを刺す――！？
目次
【文スト】の本誌・最新話の124.5話「虎はいつだって 後篇」のあらすじ（ネタバレ注意）
神人・雨御前の空間を破壊した敦は、頭を潰される寸前の芥川を救い出す！
そして、共に空間を脱出した雨御前の生みの親――上田秋成によって、神人・雨御前は斃された。
その後、秋成は体が限界を迎えて死んでいくのだった……。
上田秋成
（後は 任せたぞ）
124.5話（ヤングエース 2025年9月号収録）より
（C）朝霧カフカ・春河35・KADOKAWA
秋成を看取った二人は、戦闘機で離脱を図るドストエフスキーを追う。
しかし、再び神人のような化け物が彼らを襲う――！？
【文スト】の本誌・最新話の124.5話「虎はいつだって 後篇」の感想（ネタバレ注意）
ここからは、個人的な感想を語っていきます。
秋成さん……？？
ええ……
秋成さん死ぬんだ……？そっか…………。
貴重な薄幸おかっぱ太眉属性が……。。。
敦くんが彼を救う選択をした時、秋成さんは探偵社入りするんじゃないか、という淡い期待を抱いてしまっていたので、ちょっと、いやわりとショックかもしれんね……。
というのも、力に翻弄されて孤立してしまった人が、誰かのために力を使える場所こそ、探偵社なわけじゃないですか。
だから、敦くんが助けたことがきっかけで、秋成さんが正しい道を歩けるようになったらいいなぁ、なんて思っちゃって。
ただ、全然納得がいかないってわけでもなくて。
秋成さん本人も自分の在り方を後悔してるし、今回やつがれがかけた言葉も、確かになぁという感じなんですよね。
上田秋成
「常に誰かの都合の裡（うち）で生きてきた
それが己の不幸の因（もと）とも気づかず……」
芥川
「『何もせぬ』という選択をしたのは貴様自身だ」
秋成
「その通りだ。だが……最後に我儘を通せた。
心地よい……気分だ……」
124.5話（ヤングエース 2025年9月号収録）より
（C）朝霧カフカ・春河35・KADOKAWA
やつがれの言うとおり「何もしなかった」っていうのが、秋成さんの罪なんだろうなぁって。
というのも、やっぱり文ストって、「どれだけ苦しくて行き場がなくても、自分の道を探そうとしてたり、正しさを追い求めようと、必死に足掻いてる人こそ尊い」って物語じゃないですか。
私の大好きな、太宰さんのドストエフスキーへの言葉とか、特になんですけど……。
太宰さん
「実際に世界を廻すのは
偶発性の嵐の中で叫び 奔り 血を流す者達
その強度の前に君も私も立ち竦むしかないのさ」
18巻より
（C）朝霧カフカ・春河35・KADOKAWA
意志を持って藻掻き続けた人にこそ、何かを変えることができる。
そう考えると、抗うことをしなかった秋成さんがここで退場というのも、納得はいきますね。悲しいけど。
……ところで、この太宰さんの考えに近いことを、真っ先にやつがれが指摘したのよくない？？
なんとなく、太宰さんの思っていたことを肌で感じてた、もしくはわかるようになったのだと思うと尊いなって思います。
なんか変な敵出てきた……
で。逃げようとするドストエフスキーが聖剣の刻印を光らせると、また神人っぽい雰囲気の敵が出現しました。
うわキモ！！！！！
って声出たよね、さすがに……。
いやあの、彼岸島に出てきそうな、でっけぇ顔に6本足の化け物なんですけど……きめェんだこれが…………。
もしまだ読んでない人がいたら、読む気失せるかもしれないこと言っちゃって本当にごめんなんだけど……耐えきれんかった……無理……。
こいつも神人と同じようなマスクみたいなの付いてるんですけど、これなんなんでしょうね？
聖剣の刻印を使ってるから、それ絡みなんでしょうけども……そもそも神人・雨御前は、聖剣（異能と人を融合）によって聖剣＋雨御前＋福地さんが融合した存在だったわけですが、今や福地さんは分離したはず。
もう人がいなくなったなら、融合は解けるものなのでは……？違うの……？？
何にせよ、福地さんの武器の力を100倍にする異能はなくなったはずなので、今までほど強くはない……はず。
とはいえ、敦くんとやつがれで相手しても、ドストエフスキーの離陸までの時間は稼げちゃいそうだよねぇ。逃げおおせてしまうのかドスくん……！？
……ってところで、
復活した探偵社がこの敵を倒すんでしょう！？！？
だって、神人を倒したことで、みんなはもう解放されてるはず！
ということは、ねぇ？？
みんなの出番でしょ？ね？ね？？？（勝手な期待）
あ、あと、この化け物から、避難誘導してた空港の職員さんを、やつがれが助けてたのが個人的に好きポイント高いです！！
以前なら見捨ててたと思うんですけど、敦くんとの約束を守るためなのか、それともブラムの影響なのか……。
何にせよ、やつがれの成長が嬉しいです（直後に、ものすごい勢いで職員さんをぶん投げてたのからは目を背けつつｗ）！！
というわけで、化け物がキモかったものの、秋成さんの安らかな最期の顔や、やつがれの成長が最高だし、ピンチと希望が入り交じる緊迫感で、続きがめっちゃ気になる回でした！来月も楽しみ！！
次回の感想はこちら。
→【文スト】の本誌・最新話の125話「WE NEED HERO 前篇」のあらすじと感想！（ネタバレ注意）【文豪ストレイドッグス】
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まとめ
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