今回は、エイティシックスの主人公、シンエイ・ノウゼン(シン)についてご紹介します。

ハンドラーを壊す「死神」と呼ばれ――仲間が死にゆく戦場で、ただ一人だけ生き残る強さをもった、孤高の存在です。

そんな近寄りがたいシンですが、仲間や兄を弔う優しさと、レーナに見せた生き様がかっこよすぎる……!


というわけで、そんなシンのかっこいいシーンや名言、そしてレーナとの関係についてご紹介します。

そして、彼が抱える闇――兄であるレイとの過去や、それに由来する能力も解説していきます。

一部、ネタバレを含むのでご注意ください。






【86-エイティシックス-】シンがかっこいい!プロフィールや能力を解説


まずは簡単に、シンのプロフィールや性格、能力についてご紹介していきます。


(C)安里アサト・しらび・I-IV


名前:シンエイ・ノウゼン
愛称:シン
パーソナルネーム:<アンダーテイカー>
階級:大尉
所属:スピアヘッド戦隊 隊長

出身地:共和国首都リベルテ・エト・エガリテ
身長:約175cm
誕生日:5月19日
年齢:16歳(1巻時点)

CV(声優):千葉翔也さん


シンについて:ハンドラーを殺す”死神”



シン(シンエイ・ノウゼン)は、黒髪で赤い瞳を持つ寡黙な少年で、常に空色のスカーフを首に巻いています。

レギオンとの戦いを強いられ、早々に死んでゆくエイティシックスたちの中でも古株で、4年以上戦い続けている猛者。

彼が所属した部隊は次々と全滅していったものの……その中でただひとり生き残り続けていました

――その実力から、エイティシックスの部隊の中でも、長年生き残って戦い続けた「号持ち」たちが集う「スピアヘッド戦隊」の隊長となっています。


さらに、彼と同調したハンドラーは精神に異常をきたし、自殺する者まで出ていることからも、”死神”と恐れられています。


シンのかっこいいところ:仲間を弔う”我らが死神”であり、”葬儀屋(アンダーテイカー)”


同じ部隊の仲間を失い続け、ハンドラーをも壊し、それでも戦い続ける。

……そんな孤高の存在のようにも見えるシンですが、関わりづらいわけではなく、実際には不器用ながらとても優しい青年です。

普段は、常に無言で本を呼んでいる無愛想ぶりですが……

みんなが会話しているところで、ライデンの恥ずかしい発言を暴露して、楽しそうに微笑むなど、人間らしいところもちゃんとある。


また、想い人であるダイヤを亡くした、アンジュのことを密かに気遣っていたり、むしろ人の機微にも気づくタイプ。


それに、毎日のように話しかけてくるレーナとも会話する事が多く、だんだんと親しくなっていきます。

そんなふうに、一切人を寄せ付けないというわけではなく……自分から話すことがないだけで、見た目より接しやすい青年です。


――そして、何より。彼は死んでいった仲間のことを弔い、忘れずに覚え続ける。

きっかけは、シンが最初に配属された部隊の仲間が言った言葉でした。

「死んだやつの名前をそいつの機体の破片に刻んで、最後まで生き残った奴が、そいつが行き着く場所まで連れて行こう」

という約束を、ずっと生き残り続けてきたシンは続けています。


戦場で遺体を回収することができず、葬儀を上げることも許されないエイティシックスたち

――そんな彼らの名前を覚え続け、彼らとともに進み続ける。1巻の時点で561人もの戦死者を覚え、抱えて進んでいるのです。

たとえ死んでも、シンがそうして覚えていてくれる。だからこそみんなはシンに命を預け、信頼し、共に戦い抜くのです。

そんな行動から、スピアヘッドの仲間たちからは、<葬儀屋(アンダーテイカー)>、”我らが死神”として慕われています。


シンの能力:死人の声を聞く


では、シンは一体なぜ、過酷すぎるレギオンとの戦いで4年も生き続けられたのか?

単純にジャガーノートの操縦技術や戦闘センスが優れていることもありますが――シンの持つ能力・異能も大きく影響しています。

それは「死人の声を聞く」という能力。


(C)安里アサト・吉原基貴・しらび・I-IV


レギオンは死んだ人間の脳を取り込んだ、<黒羊><羊飼い>と呼ばれる個体がいるため、シンはその声を聞くことで敵の数や行動を把握することが可能。

――ただし。この能力は止めることができないため、彼はその声を常時聞き続けなければいけません。

そして、同調によってこの”死者の声”を聞いたハンドラーは皆精神を破壊されてしまう……。

そんな、少し聞いただけでも精神をやられてしまうような怨嗟の声に、常に苛まれながらも、みんなのために戦い続ける。

その覚悟と生き様が、本当にかっこいい……!


では、シンは一体なぜ、こんな能力を発現させたのか? そして、彼自身は一体なぜ戦うのか?

――その理由は、シンの過去と、彼の兄・レイが関係しているので、そこについて解説していきます。





【86-エイティシックス-】シンと兄のレイの過去・首の傷跡を解説!(ネタバレ注意)



シンはもともと、共和国へと移民した帝国貴族の両親の間に生まれた少年。

両親と兄・ショーレイ(レイ)に可愛がられて育ったために、優しく甘えたがりな性格でした。

――しかし。レギオンの侵攻とともに、彼は家族を失います。

父は家族の住民権のために兵役へ行くも、共和国は約束を反故にした。母も兵役へ向かい、死亡する。

兄のレイは……母が兵役に行ったのは、「シンがいたから」だと誤解し、あらゆる恨みとともに、シンの首を締める。

「お前が母さんを殺したんだ! 罪業(SIN)。お前の名だ、ふさわしいじゃないか!」

「母さんが死んだのもおれがこれから死ぬのも、何もかも全部お前の罪業だ!」

――そのときの傷が、今でも彼の首に、心に残っている。

そして。殺されかけたことがきっかけで、彼は死人の声が、亡霊の声が聞こえるようになったのです。


その後。レイが死んだ後はシンもまた兵役へと駆り出され――そこで<羊飼い>となった兄の声を聞く。


(C)安里アサト・吉原基貴・しらび・I-IV


シンは兄の遺体を見つけ出し、埋葬した。――だけど、シンはそんなことで赦されるはずがない、と後悔を続けています。

彼の取り込まれた羊飼いを殺し、兄をこの手で解放し、弔う。それがシンの望みでした。


兄のレイは、首を締めたことを後悔していて――だけど、それを伝えることはできなかった。

レギオンとなったレイは、シンを守るために、彼をもレギオンにしようと殺しにかかる。

互いを大切に思うがゆえに、殺し合う兄弟……。この2人の戦い・内心が原作1巻で描かれるんですが……切ないけどエモくて最高です。


続いて、シンの具体的なかっこいいシーンや名言、そしてレーナとの恋愛についてご紹介していきます。





【86-エイティシックス-】シンのかっこいいシーンや名言!レーナとの関係まとめ(ネタバレ注意)


それではいよいよ、シンのかっこいいシーンや名言についてご紹介してきます。

またレーナとの関係が進んでいくシーンについてもまとめていきます。


シンのかっこいいシーン・名言:おれ達のことも、忘れないでいてくれますか



1巻より
(C)安里アサト・しらび・I-IV


革命祭の夜。通信を介して話しながら……互いに花火を見る。

レーナは革命祭の花火を。シンは、彼女から送られた花火をみんなとともに。

シンは、みんなが花火で盛り上がる様子をレーナに伝えるため、わずかに同調率を上げて通話するなど、細かな気遣いが伺えて良さしかない。


そして、さらに。ここで初めて、シンは自分の感情を顕にして言うのです。

「少佐は兄のことを忘れずにいてくれたでしょう。嬉しかったですよ」

レーナにだけは、ほんの少しだけれど自分の感情を明かして、そして。

「少佐はおれ達のことも、忘れないでいてくれますか?」

そう、こぼすのです。彼が何かを願ったのもまた初めてで……レーナへの信頼度が上がっていることが伺えて、本当に嬉しいシーンです。


シンのかっこいいシーン・名言:先にいきます


エイティシックスに<特別偵察任務>が課されたとき。

事実上の処刑であるその任務を、引き留めようとするレーナに、シンは語ります。

「おれ達は別に、死にに行くのではありません。おれ達はこれまでずっと、閉じ込められて縛られてきました。それがようやく終わるんです。

ようやく、自分が行こうと思ったところまで、行こうと思った道を辿って行けるようになる。やっと自由になれるというのに、それを貶さないでもらえませんか」

そう、彼女が止めようとするのを切り捨てて。戦い抜くために、偵察任務へと向かいます。


……そして。任務中、道中で兄との戦いを終えて。レーナは彼らを再び引き留めようとします。

「おいていかないで」と。

そんな彼女に、シンはただ一言。初めて向ける穏やかな笑みで、レーナに言うのです。

「先にいきます、少佐」と、別れを告げる。

先にいきます、というのは。先に死んで待っている……という意味ではありません。


彼は任務前、隊舎に一枚の手紙を遺していました。

「いつか、おれ達が行き着いた場所まで来たら、花でも添えてくれませんか」と。

シンたちが進んだ場所に行くために、レーナが「同じ道を歩んでいける。絶望的な戦いでも、抗い続けられる」と信じているからこその言葉。

「先にいきます」というのは……レーナの進むべき道が、シンたち自身とつながるはずだと信じているからこその、言葉だったのです。

最初はよく思っていなかったはずのレーナのことを、彼女の成長を見て、最後には並び立てると信じてくれた。

それだけでもレーナにとってはとても嬉しいことでしょうし、同じ道を歩んできてほしい、自分たちの戦いを見届けてほしいという願いまで込められてるのが非常にエモすぎる……!!


シンのかっこいいシーン・名言:初めまして、ではありませんよ


――そして。レギオンの支配域へ後退せずに進み続ける、特別偵察任務からしばらく経って。

レーナはシンの遺してくれた言葉で決意し、滅びる共和国で戦い続けた。

共和国は滅びたものの、レーナは隣国のギアーデ連邦へと従軍することになる。

そこで、彼女は部隊を預けられるのですが、初めまして、と挨拶をすると――


原作1巻より
(C)安里アサト・しらび・I-IV


彼女の前に現れた隊長は、少し笑って言うのです。

「初めまして、ではありませんよ。お久しぶりです、ハンドラー・ワン」

そして、一緒に戦おうとするレーナを、受け入れてくれる。彼女が戦い抜いたことを「知っています」と、ちゃんと讃えて。


シンの戦いのその後――……


というわけで、シンは兄を倒して弔ったあとも、戦って、生き抜いて。ギアーデ連邦に移っていました。

――もう、共和国のアルバに虐げられることもなく。レギオンと戦う理由もない。

しかし、シンの戦いはまだ続くのです。その一部をご紹介しますね。


ラン・スルー・ザ・バトルフロント(マンガUPで連載中)


特別偵察任務のその後。シンたちがレーナと再会するまでの物語です。

無為に死ぬためだけの任務。進み続け、行き着いた先でも”化け物”と呼ばれて、虐げられる……。


漫画版1話より
(C)安里アサト・山﨑博也・しらび・I-IV


そして、レギオンの攻撃によって死にかけるシン。

しかし、そんな彼を助けたのは……?


漫画版5話(3-1)より
(C)安里アサト・山﨑博也・しらび・I-IV


1巻では描かれなかった、シンとレイの対話。お互いに思っていたこと、過去の誤解を解いていくのが激エモなエピソードです。

このへんは、マンガUPで連載されている「86 ラン・スルー・ザ・バトルフロント」で読むことができます。

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そして、シンとレーナの関係は……(原作4巻以降)


さらに、再会したあとのシンとレーナの様子は、原作の4巻以降で描かれます。

戦い抜いたレーナのことを気遣い、彼女を労る。


原作4巻より
(C)安里アサト・しらび・I-IV


――だけど。次第に2人はすれちがってしまう……。

戦場で生きることしか知らない自分は、レーナと共にいていい存在じゃない。

目的も望みもはっきりしない自分に、生きる道なんて――……

一人悩みを抱え続けたシンでしたが……


原作6巻より
(C)安里アサト・しらび・I-IV


戦場を乗り越えて、ついに彼女へと想いを告げる――!?


原作4巻7巻までは、直接対面したレーナとシンのやり取りが非常に初々しいしドキドキします。

シンの「レーナとともにいたい」という気持ちと、エイティシックスの自分が一緒にいていいはずがないという葛藤、そしてそれを乗り越えたあとの”告白”が、めっちゃ良いので、気になる方はぜひ原作を。


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まとめ


86-エイティシックス-の主人公、シンについてでした。

寡黙で孤高なように見えますが、味方の死を忘れず、背負い続けて戦う、優しい”死神”。

レーナに心を開き、最後には彼女を対等な存在であると認めるのでした。


小説1巻のコミカライズや、兄との戦いの後のエピソードの漫画版がマンガUPで連載中。

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原作小説では、レーナと再会後に急接近……!?

人と心の距離を縮めるのが苦手なんだろうなあ、っていう不器用なシンや、彼のレーナへの想いが4巻以降で描かれるので、ぜひ読んでみてください。

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