ベルセルクの最新話・372話「赤の渡鴉は鳥籠で眠る」のあらすじや感想と考察!(ネタバレ注意)

ベルセルクの最新話・372話
「赤の渡鴉は鳥籠で眠る」
のあらすじの感想
を語っていきます。


42巻以降のネタバレを含んでしまうので、
苦手な方は372話が掲載されている
ヤングアニマル 2023 No.9・10を読んでください。
(※雑誌のバックナンバーは、販売期限が過ぎている場合があるのでご注意ください)





ベルセルクの最新話・372話「赤の渡鴉は鳥籠で眠る」のあらすじ(ネタバレ注意)


グリフィスによって連れ去られたキャスカは、
ファルコニアで”丁重に”扱われていた。

ガッツたちのもとへと戻らなくては……。
そんな想いや、仲間たちの記憶さえも、霞んでいく。



372話(ヤングアニマル 2023 No.9・10収録)より
(C)三浦建太郎・スタジオ我画・森恒二・白泉社


彼女が微睡みに囚われる中、
グリフィスは次の指示を鷹の団に告げるのだった――。





ベルセルクの最新話・372話「赤の渡鴉は鳥籠で眠る」の感想!(ネタバレ注意)


ここからは、個人的な感想を語っていきます!


ベルセルクの372話の感想:祝!連載再開!!



連載再開して本当に良かった……


制作スタッフ様のTwitterで、
今回の372話が、2ヶ月以上前に完成したことは知っていたので、
ここまで時間があくと、何かあったのでは?と心配しておりました。




無事に372話が公開されて、本当に嬉しいです。

勿論、本音を言えば、
もっと早く読みたい!
毎号どころか、なんなら毎日読みたい!!
という気持ちもあります(笑)

ただ、それ以上に、
こういった状況下でも続きが読めることに、
感謝の思いが非常に大きいです。

続きを制作いただける、スタジオ我画のスタッフ様、
監修の森恒二先生、
そしてヤングアニマル編集部の方々には、感謝しかありません。


是非とも、制作陣様方のペースで、
じっくりと描いて頂ければと思います。


さて、ストーリーについてですが、
前回、グリフィスがキャスカをさらい、王都ファルコニア(旧 ミッドランド王国都市、ウィンダム)に到着した続きからです。

状況については、
断定こそできないものの、描写から察するに、
キャスカはガッツたちのことを忘れさせられ、虜になっている模様。




372話(ヤングアニマル 2023 No.9・10収録)より
(C)三浦建太郎・スタジオ我画・森恒二・白泉社


たまに思い出し、脱出を図ることもある様ですが、
すぐさま、再び捉えられるようです。

あまりに、ムゴい……。

一度心を壊され、
ようやく自分を取り戻したキャスカに対して、
あんまりな仕打ちではないでしょうか?


グリフィスの狙いがどこにあろうとも、
到底、許される行為ではありません。






ベルセルクの372話の感想:グリフィスの目的とは?



ところで、
グリフィスがキャスカをさらい、捉える目的とはなんでしょうか?

主に考えられるのは、次の3つです。


1,”元鷹の団”としてのキャスカが欲しかった

2,”母親”としてのキャスカを求めた

3.”ガッツに対する餌”としてキャスカをさらった




1,”元鷹の団”としてのキャスカが欲しかったは非常に自然な発想です。

グリフィスは以前、リッケルトを仲間に加えようとしていました。




38巻より
(C)三浦建太郎


グリフィスの目的は己の国を作ること

そう考えれば、元鷹の団の幹部であり、
非常に優秀なキャスカを配下に欲しがるというのは、
筋は通っているでしょう。



2,”母親”としてのキャスカを求めたというのも、ありえる話です。

グリフィスは一度ゴッドハンドとなり、
その際、キャスカとガッツの嫡子と同化。

かの子供の思いが、グリフィスに影響を与えている可能性があります





22巻より
(C)三浦建太郎


子が母を求むるは、本能であり道理。
グリフィスがその情愛から動いた可能性も、0ではありません

(因みに、単純な男女の仲や側室として、グリフィスがキャスカを求めた、ということはほぼないでしょう。
グリフィスにとって、女性とは、己の野望を叶えるための道具でしかないでしょうから)


最後に、3.”ガッツに対する餌”としてキャスカをさらったは、
一見、一番ありえなさそうですが、
個人的には本命です。


確かに、グリフィスは以前、妖精郷(エルフヘルム)に顕現したとき、
ガッツを一瞥すらせず、歯牙にもかけない態度をとりました。




42巻収録予定368話より
(C)三浦建太郎・スタジオ我画・森恒二・白泉社



ガッツに対し何らかの思い入れがあるのならば、
一言ぐらい、声をかけてしかるべきです。

しかしながら、こうも考えられます。

ガッツに声もかけず、石ころのように扱うことこそが、
ガッツに執着し、”わからせたがっている”証拠
だとも。


そもそも、グリフィスが蝕を経て、フェムトとなった際に、
いの一番にやったことといえば、ガッツの目の前で、キャスカを犯すことでした。




13巻より
(C)三浦建太郎



なぜグリフィス(フェムト)は、こんなことをしたのでしょう?

ゴッドハンドとして、覚醒し、興奮状態にあった……というのも、あるでしょう。

しかしそれ以上に私には、
ガッツに見せつけたかったという意図があったように思えてなりません。


その証拠に、グリフィスは行為の最中、しきりにガッツの様子を伺っています。




13巻より
(C)三浦建太郎


この目が、どうにも、
「俺はお前より上に立った!先に進んだ!」
「お前の女だったこいつも、俺に弄ばれる存在だ!トロフィーだ!!」

という意図があるように見えます。





もともとグリフィスは、「自分の国を作る」という目的――夢がありました。
一心不乱に、その目的に向かって、ひたすら合理的に突き進んだのが、グリフィスという男です。

そんなグリフィスの夢を忘れさせる、ノイズとも言える存在が、ガッツでした




12巻より
(C)三浦建太郎



グリフィスが堕ちたきっかけも、
もともとは、ガッツに捨てられ、置いていかれたという思いからです




8巻より
(C)三浦建太郎



生前、三浦建太郎先生は、次のようなことを語っています。

『自分と森恒二(創生のタイガ・ホーリーランド・自殺島 等作者。現ベルセルク監修)は、友達ではあったが、自分にとって、彼は眩しすぎた
眩しすぎて、彼より下になってしまうか、離れてしまうしかない。
でも、自分はどちらも悔しかったので、なんとか踏みとどまり、歯を食いしばってマンガを描いていた

グリフィスのモデルは森恒二であり、自分と彼の関係こそ、ガッツとグリフィスの関係のモデルとなった。
ただ、その立場は固定されてはおらず、入れ替わることもあった
時に自分がグリフィスで、彼がガッツのこともあった
男の人間関係でよくあるパターンだと思う
(※対談記事より。意訳あり)



ガッツとグリフィスの出会いは、『グリフィスが上』という形で始まりました。
そして、ガッツは時を経て、グリフィスを超え、彼のもとを離れました。

そして、蝕を経て、グリフィスは再びガッツの上に立ちました

しかし、それはあくまで、純粋な力――暴力だけでしかありません。

彼、グリフィスがまた、精神的にも、あらゆる意味でガッツの上に立ち、彼を屈服させ、自分のものにしたいと考えるならば――

あえてガッツのことを歯牙にもかけず、キャスカというトロフィーだけを手中に収め、
ガッツを苦しませるということも、あり得るのではないか、と考えています。





ベルセルクの372話の感想:東に何が?


最後に、今回の話の一番の謎である、グリフィスのラストシーンの発言について少し考えてみましょう。




372話(ヤングアニマル 2023 No.9・10収録)より
(C)三浦建太郎・スタジオ我画・森恒二・白泉社


――何があるのか?

まず、地理について振り返ってみると、
現在グリフィスがいるファルコニアは、旧ミッドランド王国の首都、城塞都市ウィンダムです。

この東には、チューダー帝国が接しています。
そして、そのさらに東の山脈の彼方にはクシャーン帝国があります


クシャーンといえば、思い出されるのは”彼ら”です。











38巻より
(C)三浦建太郎


リッケルトたちは、グリフィスの手から逃れるため、
バーキラカの隠れ里へと向かいました


このバーキラカの里の位置は(私が見落としてなければ)判明しておらず、
バーキラカはクシャーンの国から追われた身ではあるものの、
普通に考えれば、クシャーン帝国と同じ方向にあると見ていいでしょう。

つまり、次の標的はバーキラカとリッケルト……?

厄介なことに、今のグリフィス率いる鷹の団にとって、物理的な距離という障害はないに等しいです。
”大螺旋樹様”があるため)

攻め入ろうと思えば、一瞬で大軍を遠くに送ることが可能です。


はたして、リッケルトたちはどうなるのか?
グリフィスがキャスカをさらった本当の意図とは?

そして、この戦いに、ガッツたちはどう絡んでいくのか?


こんな風に色々と考えて楽しめるのも、
三浦建太郎先生が『ベルセルク』という偉大で広大な物語を作ってくださり、
さらにはスタッフ様方が、続きを描いてくれるからこそです。

本当に本当に、感謝しています。


いよいよ物語も大きく動き出しそうで、
凄まじく面白くなっておりますので、
もしまだ読んでいない方がいらっしゃいましたら、
是非とも、雑誌でごらんくださいませ。

嬉しいことに、次号も掲載予定ですので、
今から読めば、連載を追っていけますよ。


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まとめ


ベルセルクの最新話・372話「赤の渡鴉は鳥籠で眠る」の感想・考察でした。

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