この記事では、Gファンタジー 2025年9月号で連載された、黒執事の218話「その執事、換装」のあらすじと感想を語っていきます。
一部ネタバレを含んでしまうので、まだ読んでいない方は雑誌で読んでみてください。
前回、ホテルへ潜入中のシエルとセバスは、ロイヤル・パビリオンでミセス・ペトロヴナと遭遇する……！？
目次
黒執事の最新話・218話「その執事、換装」のあらすじ（ネタバレ注意）
ホテルへと潜入中のシエルとセバスチャン。周辺の観光地を巡った二人は、ディナージャケットへ着替えてレストランへ向かう。
一方その頃、セバスチャンへと絡んできた男・ヴラディスが何者かと話していた。
モドリ
「本当にあの執事で間違いないんだろうな？」
？？？
「醜悪で鼻の曲がりそうなあの臭い
ヤツに間違いありません」
？？？
「あいつすました顔で人間のフリしやがって
笑っちまうな」
？？？
「一緒にいた子供が契約者？
変わった趣味ね」
218話（Gファンタジー 2025年9月号収録）より
（C）枢やな・SQUARE ENIX
そして彼は、神に血と祈りを捧げるーー。
黒執事の最新話・218話「その執事、換装」の感想（ネタバレ注意）
まって、シエルのジャケット姿、格好良すぎない？
ヤバい。これはヤバい。
普段のどこか子供っぽい雰囲気は完全に鳴りを潜め、髪をかきあげることで大人っぽさを表現。
さらに、ビシッとしたシルエットにハンドポケットのポーズで、これまでにないワイルドさがたまらない。
そして極めつけは、ここまで大人っぽい仕草をすべて少年が行っているというギャップが最of高.
これは……なんか駄目です。
見てるとなんか人として堕落してしまう良さがあります。
このページだけで5分は見続けたもんね。先に進めねぇよ。
で、なんとかこの素敵すぎるページを振り切って、先に進んだら……
モドリ・ヴラディス（セバスに絡んだ人）
「私は
死んでも執事ですから」
218話（Gファンタジー 2025年9月号収録）より
（C）枢やな・SQUARE ENIX
ゾンビだこの人ー！？
急にぶっこんでくるじゃん。めっちゃビビったよ。
……ん？
いやでも、待ってください。
「死んでも～」なんていうから、文脈的に動く死体を連想しましたが、その前に、変な声が多数響いていました。
モドリ
「本当にあの執事で間違いないんだろうな？」
？？？
「醜悪で鼻の曲がりそうなあの臭い
ヤツに間違いありません」
？？？
「あいつすました顔で人間のフリしやがって
笑っちまうな」
？？？
「一緒にいた子供が契約者？
変わった趣味ね」
218話（Gファンタジー 2025年9月号収録）より
（C）枢やな・SQUARE ENIX
ええ……誰……？ こわ……
フォントも違うし、確実に3人います。
もちろん、モドリが一人四役をやってる仙水忍の可能性もゼロではありませんが、普通に考えれば、超常的なナニカが少なくとも3人、モドリについていると推察されるでしょう。
えー、誰なんだろ。
とりあえず、セバス（悪魔）を嫌ってる感じがじますよね。
まず真っ先に思い浮かぶのは死神ですが……
死神が3人も、人間（？）のモドリに付くでしょうか？ どんだけ暇なんだよ。仕事しろ仕事
（このあと、このホテルで大量に人死にが出る可能性は0ではない）
あと、悪魔を嫌う存在の代表格と言ったら…………天使？
考えてみれば、悪魔がいる世界ですからね。天使がいたっておかしくないというか、むしろ、なぜ今まで出てこなかったのかというぐらい自然な存在ではあります。
そう考えると、モドリの次の祈りの言葉も、腑に落ちるものがあります。
モドリ（十字架に祈りながら）
「父なる主よ
この穢れた身と魂を憐れんでくださるなら
どうかこの手に再び裁きの剣を お与えください
悪魔を討つことこそが 再び主の御下へ向かうための最後の奉仕」
218話（Gファンタジー 2025年9月号収録）より
（C）枢やな・SQUARE ENIX
まず一般的に、悪魔はもともと天使だったと言われています。（諸説あり。宗教や出典によって異なる）
代表的なのはルシファー（魔王サタンの堕天前の、天使としての名前）ですね。
仮にこの黒執事の世界でも、悪魔が元天使だったとすると、セバスと天使が顔馴染というのは十分にありえる話なんですよね。
加えてモドリは「本当にあの執事で間違いないんだろうな？」と言っています。
これはけっこう重要な発言で、
彼が以前セバスと合った時の言葉と矛盾するように見えます
モドリ
「私を忘れたとは言わせないぞ……悪魔！！」
セバス
「誰？ …ですか？」
モドリ
「忘れたというのか……？このモドリ・ヴラディスを！」
215話（Gファンタジー 2025年6月号収録）より
（C）枢やな・SQUARE ENIX
今思えば、セバスがモドリを忘れたというのには違和感がありました。
なんせセバスはあくまで執事。普通に考えて、ほんの僅かでも関わった人間を忘れるなどありえません。
それもこれも、これがモドリの狂言だったというならば、辻褄があいます。
モドリは実際にセバスに恨みを持っていたわけではなく、超常的な存在（天使？）に、「あの執事は悪魔だから因縁をつけろ」と指示されて、この茶番を行ったのです。
その証拠に、モドリはセバスの名前を呼んでいません。
「貴様」としか呼んでいないのです。
（ちなみに、セバスの名前と姿は、セバスがシエルと契約してすぐに付けられました）
※元々は犬の名前です
13巻より
（C）枢やな・SQUARE ENIX
つまり、モドリは動く死体などではなく、天使の下についた敬虔な信徒。
そして、天使の指示により、悪魔であるセバスを討つつもりでいる……
そんな可能性があるとおもうんですが、どうでしょうか？
うわー、なんか凄く面白くなってきましたね。
正直、こんなエピソードが隠れてるとは思ってませんでした。
私はてっきりこのまま、シエルが一気に兄と決着をつけると思ってたんですが、その前にセバスVS天使が見られるかもとは思いませんでした。
（もちろん、他の存在の可能性もあります。声の主達が同じ悪魔とか。
あと、モドリ自体が堕天使とか）
今回のエピソード、なんなら、セバスの過去とか内面の掘り下げすら行われる可能性がありますからね。めっちゃ気になるよこれ。
次回が本当に気になります。楽しみ。
次回の感想はこちら。
→黒執事の最新話・219話「その執事、余興」のあらすじと感想！（ネタバレ注意）
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まとめ
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